セルフケアやヨーガの勉強などのために、私が読んできた書籍を紹介していきます。
今回は、「YOGAポーズの教科書/綿本彰(著)」です。
簡単に言うと、どんな本?
一般的なスタジオで行われている、現代ヨガの基本的なポーズのやり方やコツを一通り教えてくれる本です。
ヨガのポーズは様々なものがありますが、理にかなった身体の使い方の「原則」があり、この本はその原則を12個に整理してまとめてくれています。原則にそって練習していくと、効果も高まり、怪我もしにくいやり方ができるようになっていきますので、私もこういった原則を身につけるための一連のポーズをセットでお教えすることがよくあります。
ポーズは全部で100種類とキリの良い数にまとめてあります(坐法や浄化法なども数に含んでいます)。もちろんこれがヨガポーズのすべてではありませんが、基本的なポーズはほぼ全て載っているかと思います。
ポーズの解説とともに、70回の「レッスン」という形で、身体の使い方に関するコツなどを解説してくれています。
たくさんのポーズの中からどのポーズを選んで練習したら良いか、というヒントのために、効果別のインデックスなども巻末に示されています。
どんな人にオススメ?
これからヨガを始めようという方や、始めて間もない方で、とりあえずたくさんのヨガポーズを一覧で見てみたいという場合には適しているかと思います。
ポーズの解説にはそれぞれ、重要と思われるコツが示されており、練習を続けているけれどなかなかポーズができない方や、ポーズの教え方に悩んでいるインストラクターの方にも重要なヒントになりうる情報が載っています。そのため、主に初心者向けではありますが、中級者の方も1冊持っておくといつか役に立つかもしれない本です。
同様な目的でよく読まれている本としては、アイアンガー氏の「ハタヨガの真髄」も有名です。
「ハタヨガの真髄」のほうが載っているポーズ数は多いのですが、こちらは説明がとても簡潔で、コツなどはあまり教えてくれないので、ある程度ヨガを練習している中級者の人がポーズの形を確認するために使うのに適していると思います。また、写真は鍛え抜かれたインド人男性なので、日本人女性にとっては、同じ日本人女性がモデルをしている「YOGAポーズの教科書」のほうが身体の使い方がわかりやすいかもしれません。
私個人の読んだ時期・感想
この本を手にしたのは、ヨガを教え始めてから少し経ったころで、自分の練習用というよりは、「初心者の方にオススメできる」「ヨガのポーズがとりあえずざーっと確認できる」という本はないかな?と思って探していた中で見つけました。
私がインストラクター講習を受けたスクールは、「怪我をしないように」というポイントをとても重視した教え方をしてくれたので、この本が教えている「原則」は共感する部分が多かったです。
そして、ポーズごとに書かれている「コツ」はとても良いところを突いていると私は思いました。意外と見落としがちなポイントを挙げてくれているので、初心者だけでなく長く練習を続けている人にも、もしポーズに違和感があったら確認するために使える本だと思います。
私もアーサナ解説記事をたくさん書いてきましたが、インストラクターの方にも役立つようにするために結構細かいポイントまで書いてしまっているので、まずはざーっとやり方と簡単なコツだけ知りたいという人はこの本を読んでみて、より詳しく知りたくなったら私の記事を読んでいただけると良いかと思います。
「YOGAポーズの教科書」の目次
- はじめに
- ポーズ&レッスン インデックス
- ポーズの解説ページの見方
- ヨガレッスンの進め方
- 第1章 ヨガのことを知ろう!
- 第2章 ヨガの気持ちよさを体験しよう
- 第3章 12の原則で身体の使い方をマスターしよう
- 第4章 ヨガの基本ポーズ
- 効果インデックス
- 五十音インデックス
- おわりに
コラム
- ヨガを始める準備
- 古典文献に見るヨガの原則
- 非対称ポーズ、右から?それとも左から?
- ヨガを素敵に深めよう