セルフケアやヨーガの勉強などのために、私が読んできた書籍を紹介していきます。
今回は、「気功革命・治癒力編/盛鶴延(著)」です。
「気功革命・治癒力編―気功・按摩・薬膳・陰陽バランスを使って病気を治す・パワーを溜める」盛 鶴延 (著)
簡単に言うと、どんな本?
「気功」について、自己治癒力を高める技法を中心に解説している本です。
具体的な実践法も数多く、優しい・易しい言葉で書かれているので、気功の入門としても使えます。
どんな人にオススメ?
瞑想・呼吸法や「気」といったものなどに興味を持ち始めた人にオススメです。簡単な気功の技法から実践して効果を実感することができます。
ヨガや坐禅などから瞑想に入った人で、なかなか自分に合った瞑想法がみつからないなどの場合、瞑想法のバリエーションを知ることができます。
また、長い間治らない慢性的な病気や、突発的に起こった原因不明な内臓の変化などを抱えている人には、「なぜ病気になるのか」ということを気功の観点から解説してくれているので、重要なヒントがつかめるかもしれません。
私個人の読んだ時期・感想
現代ヨガはアーサナ(ポーズ)が中心になっていて、私も体を動かすことからヨガを始めたのですが、瞑想や呼吸法もヨガの重要な要素であると気づいたのはしばらく経ってからです。
「瞑想法」というものを調べ始めると、いろいろな国、いろいろな宗教によって行われている瞑想法が見つかります。その時の私はその中で、気功というものに興味をひかれました。
気功という言葉は知っていましたが、なんとなくゆっくりした動きを行なって健康を回復させるもの、手をかざして人を治療するもの、といったイメージしかありませんでした。
セルフケア・セルフヒーリングの技法をいろいろ試していた私にとっては、これは良い研究対象だと思い、気功や仙道について調べるようになり、その最初のとっかかりになったのがこの本です。
東洋医学については少し研究していたので、基本的な理論は同じで、ヨガやアーユルヴェーダに通じるところもあり、いろいろと繋がった気がしました。
印象的だったのは、鍼灸・経絡治療にも出てくる補瀉の概念です。気功の動きや瞑想法には、補瀉の考え方が用いられています。
気功の一連の流れは、まず邪気を散らすような瀉の動きをしてから、観想法によって気を補充する、といった流れで行われることが多いようです。
それを聞くと、現代ヨガのクラスの流れは、太陽礼拝は瀉をして邪気を散らしてから、座位のポーズや瞑想・呼吸法などで気を補充する、という意識で行うのも良いかもしれないな、などと思考がつながっていきました。
このように、ヨガのクラスを組み立てる上でも重要なヒントがたくさん得られたので、普段ヨガを実践している人も、気功に少し触れてみるのも良いかと思います。
「気功革命・治癒力編」の目次
- (1) 気功で治す
◎原理編
◎中国医学では病気の原因を七つに分けて考えます
◎気功法で病気を治す原理を説明します
◎気功法を行う上で最も大事な注意点を説明します - (2) 気功で治す
◎実践編
目・肩こり・冷え性・花粉症・コンピュータストレス・自律神経失調症・心の病・精神的ストレス.高血圧・糖尿病・乳房・子宮・婦人病・更年期障害・心臓・肝臓・腎臓・ボケ防止ほか。 - (3) 気功で治す
◎方法編
◎気功革命気功法とは?/自分に合った気功法を行うための注意点
◎気功按摩とは?/それぞれの経絡の特徴と効果的なツボ
◎気功薬膳とは?/陰陽のバランスを整え、体調を整える/五つの味で症状を改善する方法
◎春夏秋冬の養生法
◎日常生活の中で邪気をもらわない方法
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