セルフケアやヨーガの勉強などのために、私が読んできた書籍を紹介していきます。
今回は、「究極の身体/高岡英夫(著)」です。
簡単に言うと、どんな本?
体の使い方を根本的に変えて、体の動かなかった部分が動くようになるヒントをくれる本です。
様々な一流アスリートや舞踏家などの体の使い方を例に挙げて、凡人の身体と究極の身体の違いを示していますが、表現はかなり独特で、独自の用語をたくさん用いているので、ピンと来るかどうかは相性次第の本かもしれません。ただ、ピンと来た人には、劇的な体の変化を起こすキッカケになると思います。
どんな人にオススメ?
練習を続けてもなかなか柔軟性が高まらない、なかなか動かない体の部分がある人には、大きなヒントになるかもしれません。
とくに、「骨盤だけ動かす」「体幹を固定して肩関節を動かす」といった、体の各部分を分離して動かすことができない人(結構いますね)にとっては、「身体分化」のコツがたくさん書かれています。
独自の用語がたくさん出てくるので、学術的に厳密な表現を求める人にとっては、ストレスがたまるかもしれません。高岡氏の本は全般的に独自の用語が多いので、その表現に対して相性が合うと思った人にとっては、貴重なヒントの山です。
私個人の読んだ時期・感想
私がこの本を読んだのは、ヨガを本格的に始めるよりもかなり前のことでした。偶然本屋で手に取り、高岡英夫氏の本は初めてでしたが、この本のあとにいくつも読むことになりました。
聞いたこともないような用語がたくさん出てきますが、当然のようにそれらの用語を使って書かれているのでこの業界では一般的な言葉なのかと思いきや、ほとんどは高岡氏が作った言葉のようです。
しかしその表現は私にとってはピンとくるものだったので、体のクセを直していこうとする過程において貴重なヒントをたくさん得ることができました。
特に足裏の重心の位置を脛骨の下に置く「ウナ重心」や、腸腰筋を活性化して脚がもっと上の方から分かれている意識をする「割腰」などがとても役に立ちました。こういった表現は、アーサナを教える際にも応用しています(用語はそのまま使いませんが)。
また一流アスリートの体の例の中では、マイケル・ジョーダンのふくらはぎがむちゃくちゃ細いというのも衝撃的でした。体をうまく使うためには、筋肉が大きければいいというわけではなく、意識の持ち方が非常に重要ということです。
高岡氏の「身体意識」に関する本は他にも出ていますので、関連書籍に載せておきます。いずれまた、これらも紹介します。
「究極の身体」の目次
- 序章 人間の身体はどこまで高められるのか
- 第1章 組織分化
- 第2章 重心感知と脱力のメカニズム
- 第3章 背骨―人間の身体に棲む魚類
- 第4章 多重中心構造論―身体の中心は一つではない
- 第5章 身体分化・各論
- 第6章 「究極の身体」の実際
「究極の身体」の購入先
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