少人数・パーソナル・プライベートヨガ&ピラティス
中央区佃(月島・勝どき)・港区白金(白金高輪・広尾・麻布十番)

初心者向けヨーガ・スートラの概要 後半(3章・4章)

初心者向けヨーガ・スートラの概要 後半(3章・4章)

追い求めてはならない、来させよ

現代ヨガにおいて、重要な教典の一つとされているヨーガ・スートラ

この記事では、ヨーガ・スートラ後半の構成についてまとめつつ、現代ヨガのアーサナ練習や現代人のライフスタイルにすぐに活用できそうな部分をかいつまんで取り上げてみようと思います。

この記事から読み始められた方は、先に下記の記事を読んでいただくと良いかと思います。
≫ヨーガ・スートラとは 〜現代ヨガの重要教典のひとつ・瞑想の教科書〜
≫初心者向けヨーガ・スートラの概要 前半(1章・2章)

以下、日本語訳の引用には下記参考書籍を使用しています。

参考書籍:
≫ヨーガ根本教典/佐保田鶴治

この記事の目次

第3章 ヨーガによって得られる超能力?と、それらに対する心構え

第3章では、まず8支則の後半3つ「集中(ダーラナ・凝念)」「瞑想(ディヤーナ・静慮)」「三昧(サマーディ)」について説明されます。これらの3段階はまとめて「綜制(サンヤマ)」と呼ばれます。

近年、「瞑想」が流行になっていますが、瞑想って一体なんなの?ということをここで明確に教えてくれます。

3章1節「凝念とは、心を特定の場所に縛りつけておくことである。」
3章2節「静慮とは、同一の場所を対象とする想念がひとすじに伸びていくことである。」

瞑想の入り口は集中であり、集中には努力が必要ですが、集中が無努力で連続した状態になった状態が瞑想であるということです。

参考:
≫瞑想のメリット・対象の選び方・ゴールについて

3章3節「その静慮が、外見上、その思念する客体ばかりになり、自体をなくしてしまったかのようになった時が、三昧とよばれる境地である。」

集中には「対象」が必要です。その対象への集中が連続し、その対象と一体化したような状態が「三昧」です。そのとき、瞑想者・瞑想という行為・瞑想の対象の3つの間の境目が消えたようになります。

第3章では、様々な対象に対してサンヤマを行うことによって、いろいろな超自然的能力(シッディ)が身につくという記述がたくさん出てきます。

3章18節「綜制を適用して、行を直観するならば、前生の事がわかる。」
3章19節「綜制を用いて、他人の想念を直観することによって、他人の心の動きを知ることができる。」
3章21節「自分の肉体に対して綜制をなすことによって、自分の姿が他人に見られる能力が抑えられ、他人の目の照明と出会うことがなくなる時、ヨーギーの体は誰にも見えなくなる。」

ほ、ほんまかいなという感じのシッディ(超能力・霊能)がたくさん出てきて、ここまでマジメに読んできたのに、こんなふざけた本だったのか!と思う人もいるかもしれません。

しかし、下記のスートラで納得することになります。

3章50節「このようなすぐれた超能力に対してさえも喜びのこころをいだかなくなった時に、すべての悪の根が絶たれて、真我独存の状態が顕現するのである。」(至上離欲)

シッディを追い求めてはならない。シッディに来させよ。

準備が整ったら、必要なものは自然と訪れるということです。

第4章 自分と心について、そして輪廻転生や解脱について

第4章の内容は、とても解釈が分かれる部分もあり、日本人にとってはあまりなじみのない輪廻転生を前提とした理論が述べられます。

また仏教との歴史的な関わりを考えて読んでいくと、とても興味深い内容です。

4章24節「心は過去に蓄積された無数の潜在記憶を保有して、甚だ複雑多様であるが、実は他者のために存在するのである。何故かといえば、心は複合体であるから。」

「他者」とは真我(プルシャ)のことで、プラクリティは、プルシャに経験を与え解脱させるために存在する(そのときプルシャは、全てに対して執着を捨てる)。

なんで神様はそんなふうに悩み苦しむように人間を作ったのかというと、それは進化のためである、というのが一般的な考え方です。

たしかに、人間は肉体としての進化の最先端なのかもしれませんが、ここで進化が止まっているわけではないでしょう。さらに進化するとしたら、どんな生物になるのか?

そもそも進化というのは、どうやら肉体の話ではないようです。魂は肉体を脱ぎ捨てながら経験を積んで進化していくようなので…。

このあたりの話が、まだよくわからない場合は、まずは第4章で再び詳しく述べられている「心」と「自己」の違いについての説明だけを読んでおくと良いと思います。

4章19節「心は自分自身を照らし出すことはできない。心は見られるものであるからである。」
4章25節「真我と覚との区別を知った人には、自己の存在に関するいろいろな思案が無くなる。」

そして、心の歪みや曇りをなくしていくために具体的にどんなことをしていったらいいかは、第2部に書かれていると指示されます。

4章28節「これらの行を除去する方法は、前にのべた煩悩を除去する方法と同じである。」

まずは実用的な部分から読んでいく

ざっと概要を書いてきましたが、こんな感じで、全部順番に195節読んでいくと解釈が分かれる哲学的な部分などで止まってしまうので、まずは実用的な部分から拾いながら読んでいくのが良いかと思います。

もちろん順番にも意味はあると思うので、慣れてきたら順番に読めるようにしていきましょう。

いつかは私なりに原典から訳してみたいものです。

繰り返しますが、これはたくさんある中の一つの道にすぎないので、私も客観的な立場で紹介しています。

バガヴァッド・ギーター、ハタ・ヨーガ・プラディーピカーなども今後紹介していこうと思います。

自分なりにしっくりくる哲学を見つけてみてください。

≫ハタ・ヨーガ・プラディーピカーの概要・アーサナ一覧

ヨーガ・スートラ関連書籍:
≫ヨーガ根本教典/佐保田鶴治
≫インテグラル・ヨーガ/スワミ サッチダーナンダ
≫現代人のためのヨーガ・スートラ/グレゴール・メーレ

ご質問・ご相談されたいことなどございましたら、お気軽にご連絡ください。
レッスンは東京都中央区佃(月島)・港区白金で行っております。

LINE@でのご質問などはこちらから

≫スタジオ概要 ≫スケジュール ≫料金

※記事内容は執筆当時の情報・見解によるもので、現時点では有効でない場合がございます。

※記事内容を参考にされて生じたトラブルなどについては、自己責任にてお願いいたします。