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「生まれた理由」「今なにをするべきか」についての話

「生まれた理由」「今なにをするべきか」についての話

迷わず、中道を進むべし

人には、「やるべきこと(使命のようなもの)」が決まっているのかどうか、という話をする機会があったので、私なりにまとめておきます。

決まっているか、決まっていないか、実はどっちにしても同じ道へたどり着くんです。

やるべきことが決まっているとしたら

やるべきことが決まっているなら、迷わずにそれをやればいい。

雑念を払ったときに、それが必ず湧き出てくるはずです。

しかし、それが本当に湧き出てくるのだろうか?と自分が信じられず、雑念を捨てる勇気が出ないということも多いでしょう。

やるべきことが決まっていないとしたら

やるべきことなどなにもないのではないか?

もしやるべきことが決まっていないなら、何をやったっていいわけです。

悩む必要はなく、どんな行動をしたとしてもそこに良い・悪いは無くて、平等に最善なのです。

なにをしようか迷っていること自体も、いろいろ悩み苦しんだ経験も、全部平等に最善の道を通っているということです。

ほんまかいな?「もっと良い」道があった・あるんじゃないか?と、過去を振り返ったり、今何をすべきか迷ってしまうこともあるでしょう。

じゃあ、「もっと良い」をつきつめていったら「最善の道」が見つかるでしょう。それこそが「使命」なのでは?

使命は自分の中にあるか、外にあるか

では使命の見つけ方とは?

まずその知識が自分の中にあるのか、外から教わるものなのか、と分けて考えてみます。

自分の中にあると信じることができれば、話は早いです。

先ほど言ったように、それを覆い隠している雑念を全部取り去れば、湧き出てくるはずです。

では、外から教わるものであるとしたら。

外から得られる様々な情報のうち、どれが正しいのか、判断するのは自分です。

親の言うことが正しいかもしれないし、親友の言うことが正しいかもしれません。

そこでやはり迷いが生じますが、その迷いを生じさせているのは、心が正しい判断をするのを妨げているもの、雑念です。

この場合もやはり雑念を取り去れば、曇りや歪みのない鏡のような心で判断することができるでしょう。

結論としてはやはり、雑念を捨てればいいのです。

どっちを選んでも同じ境地へたどり着ける

2つの正反対の真理、どちらを選んだとしても、中途半端をやめれば、同じように迷いを晴らすことができます。

このようにして、世の中にある様々な二元論から脱して、中道を行くことができるようになります(「中道」というのは二極の中間という意味ではありません。二極を意識している時点で、二元論から脱していません)。

人は「自由意志」を与えられたが故に、迷い悩むようにつくられています。

なぜそのようにつくられたのかは、ただの神の戯れと言われることもあるし、魂に試練を与えるためと言われることもあるし、これに関しては、どれが正しいのかはわかりません。

結論としては、人がつくられた理由や自分が生まれた理由など、どうでもいいんです。

どの理論を選んだとしても、同じように「迷わず進むのがよい」という境地にたどり着けます。

この時点で迷いが晴れた人は、そのまま進めば良いでしょう。

とはいえまだまだ雑念を捨て切るのが難しいという人も多いことでしょう。

雑念を捨てる能力は、練習すれば確実に上達する

迷い悩んでいる人が多い世の中、そして禅僧の方々ですら長い年月を修行して悟りに至るわけですから、雑念を捨てるということはなかなか難しい。

雑念というものは必ず湧いてきますので、湧いてきても、自分を責めたりくよくよしたりしないようにしましょう。「湧いてこないようにする」というよりも「湧いてきたらすぐ捨てる」という状態を目指すと良いと思います。

この「雑念を捨てる能力」は、練習すれば必ず上達します。私もまだまだですが、確実に上達しているという実感はあります。

その練習方法も様々であり、坐禅や瞑想やヨーガ、様々な宗教などもそのために生まれたのでしょう。

いろいろな方法を試し、執着せず、自分にあったものを自然に選べるようになっていけると良いと思います。

男性ヨガインストラクター 高橋陽介の写真

by 高橋陽介

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