インドは基本的に湯船につかるという文化がないようで、あるアシュラムでは湯船につかることがスゴい健康法のように扱われていました。
そのアシュラムですすめられた本を買ってみたのですが、なかなか興味深いものでした。
米Amazon:Nature Cure for Common Diseases
背骨だけつかる、お尻だけつかる、といったようなバリエーションがあるようで、それぞれ細かく解説されていました。
この本についてはまた改めて記事を書こうかと思いますが、今回はドーシャタイプ別に、湯船に入り方のコツなどを簡単に書いておきます。
ドーシャタイプ別、湯船の入り方
ヴァータタイプの湯船の入り方
ヴァータタイプは動きが速く、ドーシャが増大してバランスが崩れるとせかせかした気持ちになってしまうので、少し落ち着いてゆっくり呼吸するなどしながら長く浸かってみるのが良いかもしれません。
冷えやすいタイプなので、温度は高めで良いでしょう。
ただ、肌が乾燥しやすく痛みやすいため、湯船に入っているときは体をあまり動かしたり手で肌をこすったりしないほうが良いかと思います。洗うときもあまりこすりすぎず、お風呂から出た後に拭くときもこすらないようにやさしくタオルをあてて水気をとるだけにしておくと良いです。
特にヴァータタイプの人は落ち着いていられず動き続けてしまうことも多いですが、なるべく深い呼吸で不動の状態で湯船につかり、じっくり温まるのが良いでしょう。
ピッタタイプの湯船の入り方
ピッタタイプは熱しやすいため、温度はあまり高すぎないほうが良いかもしれません。
熱が出ているときなどは場合によっては湯船に入らずシャワーだけにしたほうが良い場合もあります。
ただ湯船に浸かるのは、温まるためだけではなく適度な水圧や浮力をかけて身体全体に刺激を与えるという意味もあるため、適温に調整して浸かったり、ハッカ油のような清涼感のあるオイルを少量垂らしてみるのも良いでしょう。
カパタイプの湯船の入り方
冷えやすいタイプなので、温度は高めで良いでしょう。
あまり長く入っていると、出るのが面倒に感じてしまい、エネルギーを無駄に使うことになってしまうこともあるため、あまり長すぎない適度な時間で浸かるのが良いかと思います。
また、お風呂からでたらすぐに体や髪を乾かすことが大切です。水気をまとった状態や冷えていく状態が続くと、カパは増大していき、なかなか次の行動ができなくなってしまいます。
気持ち良いと思えるなら、湯船に入る習慣を続けてみる
暑い季節などはとくに、シャワーだけですませたくなることもあるかと思いますが、湯船につかったときとシャワーだけのとき、注意深く体の状態を比べてみてください。
ドーシャバランスや体調などによって「湯船につかったほうがいいか」は異なると思いますので、とにかく全員湯船につかれ!というわけではありません。
やはり自分の感覚を磨くことが大切です。
自分を観察しながら、気持ち良いと思う習慣は、続けてみると良いかと思います。
そういえば沖縄・宮古島も、湯船がないのがわりと普通だった気がしますね。