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初心者向けヨーガ・スートラの概要 前半(1章・2章)

初心者向けヨーガ・スートラの概要 前半(1章・2章)

「アシュタンガ」「アーサナ」などが登場するヨーガ・スートラの前半

現代ヨガにおいて、重要な教典の一つとされているヨーガ・スートラ

この記事では、ヨーガ・スートラ前半の構成についてまとめつつ、現代ヨガのアーサナ練習や現代人のライフスタイルにすぐに活用できそうな部分をかいつまんで取り上げてみようと思います。

この記事から読み始められた方は、先に下記の記事を読んでいただくと良いかと思います。
≫ヨーガ・スートラとは 〜現代ヨガの重要教典のひとつ・瞑想の教科書〜

以下、日本語訳の引用には下記参考書籍を使用しています。
サンスクリット語はとても複雑な言語で、様々な訳本が存在します。私もいつかは原典から訳したいものです。

参考書籍:
≫ヨーガ根本教典/佐保田鶴治

この記事の目次

ヨーガ・スートラの構成

4章195節のサンスクリット語の詩から成るヨーガ・スートラ。

4章に分かれてはいますが、分け方が不適切と思われるところもあります。そのため章については、当初分けられておらず、後世に分けられた可能性もあるとされています。

第1章 ヨーガの説明・自己と心についての説明・そしてゴール(サマーディ)

ヨーガ・スートラの2行目に、ヨーガの目的が書かれています。

1章2節「ヨーガとは心の作用を止滅することである。」

そこから、心の働きの分別方法などについて説明され、それらを順番に手放していったときにどんな状態になるかということが説明されます。

分別した心の働きを手放していくことで三昧(サマーディ)と呼ばれるゴールに至ることになりますが、サマーディにはいろいろな段階があるということが説明されます。

第1章のなかで、現代ヨガにすぐ使えそうな教えとしては、常修(あるいは修習・アビヤーサ)と離欲(ヴァイラーギャ)があります。

1章12節「心のさまざまな作用を無くするには、修習と離欲という二つの方法が必要である。」

常修(アビヤーサ)

ヨガは、スタジオレッスンのときだけ行うものではなく、例えば日常でも姿勢を良く・呼吸を深くするといった心がけをするなど、絶え間ない実践をすることで上達していきます。

離欲(ヴァイラーギャ)

とはいえ結果を求めず、見たり聞いたりしたもの全てに執着せず、実践を続けていくということが大切です。

第2章 実践

第2章では、まず心を乱す煩悩・苦悩の種類について説明されます。

2章3節「煩悩(クレーシャ)には(1)無明、(2)我想、(3)貪愛、(4)憎悪、(5)生命欲の五種類がある。」

それら全ての煩悩・苦悩の元になっているのは無明(アヴィディヤー)であり、無明とはどんな状態かというと、

2章5節「無明とは無常、不浄、苦、非我であるところのものに関して、常、浄、楽、我であると考えることをいう。」

前記事で説明したように、「心が自分である」と考えることも無明であり、それによっていろいろな苦悩が引き起こされると説明されています。

常・無常や苦・楽については、仏教でも「無常・苦・無我」という基本的な教えがあり、無常と苦に関しては近いものがありますが、我については仏教の考え方は独特です。
ヨーガと仏教、どちらが先なのかという議論もありますが、歴史的にみるとどちらも影響し合っている部分もあり、興味深いところです。

そして、第2章では現代ヨガにおいて重要視されている8支則(アシュタンガ・ヨーガ)が説明されます。

2章29節「ヨーガは八部門から成る ― 禁戒、勧戒、坐法、調気、制感、凝念、静慮、三昧。」

≫8支則の詳細

これらについてはいろいろな日本語訳がありますが、凝念は「集中」、静慮は「瞑想」と訳されるのが一般的に広まっているようです。

ここでようやく、現代では「ヨガポーズ」を意味するアーサナ(坐法)が出てきます。

以前記事で書いたように、この時代にはおそらくいろいろなヨガポーズがあったわけではなく、アーサナとは主に、瞑想を安定して行うための坐法を表していたと思われます。

≫アーサナ(坐法・体位・姿勢・ポーズ)の簡単な歴史

しかしここでは具体的な方法は書かれておらず、坐り方はこのようにあるべき、と説明されます。

2章46節「坐り方は、安定した、快適なものでなければならない。」
2章47節「そのような坐り方は、緊張をゆるめ、心を無辺なものへ合一させることによって得られる。」
2章48節「その時、行者はもはや寒熱、苦楽、毀誉、褒貶等の相対的状況によって悩まされることはない。」

ヨガをするときは、「他人と比べないように」とよく言われます。

「隣の人よりできている・できなかった」といった相対的な基準を持ちながらアーサナを行っているうちは、心も体も落ち着かせることはできないのです。

第2章では、8支則のうちの5つめ、制感(プラティヤーハーラ)までが説明され、第3章からその先の3つが説明されます。

先へ進むためには、まずここまでの5段階をしっかり実践しておく必要があります。

長年ヨガをやっています!という方も、まず禁戒(ヤマ)の1つめ非暴力(アヒンサー)から見直してみてはいかがでしょうか。

2章35節「非暴力の戒行に徹したならば、その人のそばではすべてのものが敵意を捨てる。」

ヤマを実践したらどんな結果がもたらされるか、下記の記事も参考にしてください。

≫ヨガの第1支則「ヤマ」を実践する意味

後半へつづきます。

≫初心者向けヨーガ・スートラの概要 後半(3章・4章)

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