美しい曲線が描けてインスタ映えするので、モデルさんにも人気のあるポーズ。
シヴァナンダヨガなどインドのハタヨガではアルダチャンドラーサナ(半月のポーズ)と呼ぶこともあるので、日本で一般に行われているアルダチャンドラーサナと混同しないように気をつけましょう。
アンジャネーヤは、インドの神話に出て来る女神「アンジャナー」の息子、という意味。伝説の猿王「ハヌマーン」の別名です。
この記事の目次
アンジャネーヤーサナの主な効果
- 胸の筋肉のストレッチ
- 肩周りの筋肉の柔軟性UP・肩こりの改善
- 太もも前側のストレッチ(後脚)
- お尻の筋肉のストレッチ(前脚)
- 股関節屈曲・伸展の柔軟性UP
- ストレス解消
アンジャネーヤーサナの禁忌・注意点
膝を痛めている方は、痛みの出ない範囲で前足の位置を調節しましょう。
背中や腰を痛めている方は、背中を反らさない形で行いましょう。
床についている膝が痛い場合は、タオルや毛布を下に敷いて行います。
アンジャネーヤーサナのやり方
このポーズはいろいろな入り方ができますので、ここでは一例を紹介します。
その他の入り方は、下記シークエンス例を参考にしてください。
1)ターダーサナで立ち、両手を腰にあてます。骨盤は正面を向けたまま左脚を1mほど後ろへ引き、ゆっくり膝をついて、足首をまっすぐ伸ばして足の甲を床に置きます。
2)吸いながら両腕を耳の脇へ伸ばし、肩をすくめないようにしながら胸を反らしていきます。骨盤は後傾しながら低く、前へ押し出して行きます。左脚の股関節の前側に伸びを感じるところで、5〜10呼吸キープします。
3)吐きながら両手を腰に戻し、左足はつま先を立てて膝を伸ばし、少し床を蹴って前へ戻して右足に揃え、ターダーサナへ戻ってきます。逆側も同様に行います。
アンジャネーヤーサナを深める方向性
- 後ろ側の股関節を伸ばし、骨盤を低くしていく。
- 胸を反らしていく。
アンジャネーヤーサナのコツ・練習法
指の付け根とカカトでしっかり地面を押す
カカトが浮いてつま先だけで支えようとすると、脚の前側の筋肉に負担がかかり、膝を痛めたり、もも前が太くなったりします。
指の付け根とカカトの内外でしっかり床を押すようにして支えながら、骨盤を前に押し出していきます。
骨盤を後傾して股関節を伸展
骨盤が前に倒れてしまうと後ろ脚の股関節伸展が弱まってしまうので、骨盤を立てる(後傾方向)ようにし続けながら、骨盤を前に押し出していきます。
腰を反らず、胸を反らせる
腰を反ってしまうと痛めやすいので、お腹を引き締めて、骨盤を後傾させることで腰を保護しながら、胸椎を後ろの方へ伸ばしながら反らしていきます。
肩をすくめず、脇を長く、肘をまっすぐ
余計な力を抜きながらも、なるべく大きく美しいシルエットになるように、佇みます。
シークエンス例
- 立位で前屈をして(膝を曲げても可)両手を足の横の床につき、片脚を後ろに引いて、膝をついて足首を伸ばしてから上半身を起き上がらせてアンジャネーヤーサナに入ります。
- ダウンドッグから、吸いながら片足を前に出し、手の間へ置いて、後ろ脚の膝をゆっくりついて足首を伸ばしてから上、半身を起き上がらせてアンジャネーヤーサナに入ります。
- このあとアルダハヌマーンアーサナやウッタンプリスターサナにつなぐ流れがよく行われます。
- 後ろ足のつま先を立てて、ローランジ・ハイランジへつなぎ、ツイストしたランジポーズなどにつなぎます。
アーサナ名の表記バリエーション
【日】アンジャネーヤーサナ、アンジャネーヤアーサナ、アルダチャンドラーサナ
【梵】Anjaneyasana, Ardha Chandrasana
【英】Lunge Pose, Low Lunge Pose, Crescent Low Lunge Pose