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二元性の中でうまく生きるヒント

二元性の中でうまく生きるヒント

この世界は「波」であり、全てを経験として楽しむ

みんな違ってみんないい。
みんないいなら、いいもわるいもない。

2月2日ということで、二元論の話。

プライベートクラスで「ポジティブに生きたい」という思想の脆さについてお話しする機会があったので、少しそれについて書いてみます。

多くの人は、「善・悪」「良い・悪い」「好き・嫌い」「勝ち・負け」といった二元性にとらわれて生きています。

二元性というのは、この物質世界が有る原因であり、かならず存在するものです。

たとえば高気圧の場所があれば、低気圧の場所があります。そしてそれは常に変化しつづける「波」です。

もともとは波もなにもない平坦で均一な世界だったところに、「圧」が生まれて、圧が強いところに物質が生まれて、星が生まれて、人が生まれたわけなので、人も世界も波そのものであり、波の中で浮き沈みながら生きて死んでいくのは自然なことです。

「ポジティブに生きたい」あるいは「安定したい」と願うのは、荒れ狂う波の中で常に高いところへのぼっていきたいとか、常に真ん中にプカプカ浮いていたいと願っているということだとしたら、なかなかムリな話です。

もしそれをやろうとしたら、波に抗って、今いる場所や今すすんでいる方向を維持しようとするわけですから、とっても疲れます。

ではどう考えるのがいいかというと、「全てを経験として楽しむ」というのがひとつの表現かなと思います。

つらい経験をした人には、それなりの表現ができる。それは「つらい・快い」という二元性を超えて、貴重なあなたの一部となります。

「ネガティブ(と思い込んでいるもの)」から目をそらして「ポジティブ(と思い込んでいるもの)」を装って生きている人は、波の半分のエネルギーが利用できず、むしろそれを隠すためのエネルギーを費やしてしまっているので、とてもムリしているように見えます。

たとえば「勝ち・負け」という二元性にとらわれていたら、負けたときにどうしたらいいかわからず立ち直るのに時間がかかり、負けた自分を否定しようとしたり隠そうとしたりしてまたエネルギーを浪費し、結局その負けをうまく経験にすることができないかもしれません。

「善・悪」という二元性にとらわれていたら、自分にとっての「善」を振りかざし、人の価値観を否定し攻撃し続ける人間になってしまうかもしれません。そういう人には、もちろん激しい反撃が待っています。

こういったことを自分の中でやってしまっているのが、二元性にとらわれている人々です。自分のなかの「善・ポジティブ」と「悪・ネガティブ」が戦って、それで勝手に疲れてしまって、エネルギーの足りない薄っぺらい表現(多くの人にとってはそれが「仕事」)をムリして絞り出して生きている。

自分の中にある波も全て、エネルギーにすれば良いのです。

そうやって生きている人は、とても清々しく見えます。

二元性が渦巻く世界に囚われず、楽しみながら眺め、人の価値観や自分のネガティブな面も否定せず、全てを経験として、自分なりの表現をしながら生きていけば良いのだと思います。

ただ、こういった話は、言葉遊びによっていろいろな捉え方ができてしまいます。

大切なことは、言葉にした時点でぼやけてしまいます。

「ポジティブ」とはなんなのか?「経験」とはなんなのか?人それぞれ捉え方も違うかもしれません。

なんなら「全部ポジティブに捉える」でもいいんです。それもまた「全てを経験として楽しむ」ということです。

ただし、「波」を否定しないということです。「ネガティブ」から目をそむけるための「ポジティブ」は、エネルギーを打ち消し合ってしまいます。

波の全ての過程を、ポジティブに楽しむ。そういう意味で「ポジティブ」という言葉を使うなら良いのかもしれません。

あるいは先ほど用いた「安定したい」という言葉も、「どんな状況でも安定した心身で楽しむ」という意味で使うなら、良いのかもしれません。

「良い」という言葉を使いましたが、あなたにとっての「良い」は違うのかもしれません。

言葉というのは便利ですが、危ういものですね。

最近、前よりも記事を書く筆が進まないのは、記事では伝えきれない大切なことに気づいて、それらを伝えたいと思うからかもしれません。

こういう次元の話をしたい方には、やはりお会いしてお話したいですね。

男性ヨガインストラクター 高橋陽介の写真

高橋陽介

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