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『ヨガとデジタル』について考える

『ヨガとデジタル』について考える

様々な歪みの原因「二元性」の象徴でもあるデジタルとうまく付き合う

ヨガ教室を始めるしばらく前、デザイナーとして独立して1年後くらいに個別指導のデジタル教室を始めて、今も細々と続けています。

もともと教えるのが好きで、会社に勤めているときも、私はデザイナーなのに経理の人からエクセルの使い方などを聞かれたりしていました。

最近、外に出している黒板に「ヨガとデジタル」と書いたら、お隣さんに「ヨガとデジタルを融合したんですか?」と聞かれたので、ヨガとデジタルの融合とは?となんとなく考えてみたことを書いてみます。

ヨガの意味

「ヨーガ」はそもそも「くびき」「つなぐ」などの意味の言葉なので、それ自体「融合」を表す言葉かもしれません。

ヨーガを「行法」と捉えると、なにかと一つになる、あるいは元々すべては一つであったと悟る、といった方向へ向かう行と解釈されることが多いです。

現代ヨガという行法の目的を考えると、しなやかでシルエットの良い柔軟な体の自分、心の落ち着いている自分、といった理想像と一つになると捉える場合が多いかもしれません。

しかし、べつに太っていても体がかたくても、私はすでに満ち足りていたのだと悟る、という人もいるかもしれません。

結果だけ見ると真逆のようにも思えますが、結局その人が「幸せ」な状態とはなんなのか、ということに気づくのが重要なのだと思います。

つまりヨーガとは「幸せで理想的な自分と一つになる」あるいは「もともと幸せだったと気づく」といったことかもしれません。

デジタルの意味

デジタルとはなんなのか、これもいろいろな観点から考えられますが、ここでは「0と1」、すなわち「二元性の表現」と捉えてみます。

現代社会は二元性に広く支配され、「お金の有無」「勝ち負け」といったものに人々は執着し、その偏りが様々な病気や症状や戦争を生み出しています。

デジタルは「ある:1」か「ない:0」かが明確に表現されやすいです。たとえば預金残高、給料の数字、いいね数、YouTuberのチャンネル登録者数、テレビの視聴率など。

しかし、データとして見せられたものをどう捉えるかというのは人それぞれ、組織それぞれ、様々に異なります。

単純に数値として比較することは簡単ですが、それは結局「物事のある一面を表している」にすぎません。

1000万円稼ぐ人と、500万円稼ぐ人は、どちらが幸せか?それは本人にしかわかりませんし、本人次第で良くも悪くも価値観は変わります。お金が「ある」か「ない」かははっきりしているかもしれませんが、それが重要かどうか・どのくらい時間やエネルギーを要するかなどは人それぞれ異なります。しかし多くの人は、自分の幸せの価値観を見失い、不要な争いに身を投じたりします。

「ある」か「ない」かで表された極端な世界でも、落ち着いて0と1の間を見つめれば、無数の選択肢があるはずです。

かといって0.5や特定の位置に執着すれば0も1も見えなくなる。0と1という両極を知りながら、0と1の間のどこにも自在に行けて、自由に清々しく生きられる、そういうバランス感覚と柔軟性があると良いですね。

ヨガとデジタル

さて、「ヨガとデジタル」を具体的に考えると、様々な多すぎる情報が流れ込み価値観が多様化する世界で、どのようにうまく生きるか、というテーマにつながっていくような気がします。

多すぎるものから自分に必要なものを判断するために、やはり重要なのは「気づき」なのだと思います。

ヨガや瞑想は、「気づき」を曇らせる大量の雑念をどのように手放していくかという練習です。

またデジタル教室としても、たとえば「請求書の作り方」を知りたい人には、「エクセルの基礎」が必要ないのであればそれは省いて、ピンポイントに教えたりします。なるべく余計なものを省いて、たとえ他の人がやっているとしても、自分に必要でないものは手放す、という発想でやっています。

もちろん興味がある方向には、気がすむまで進んでみたら良いでしょう。先ほどの話のように、0と1という「果て」を知るというのは重要な経験です。果てを知った上で、真ん中に戻ってくることもできる、バランス感覚と柔軟性を持ちながら、自在にいろいろやってみれば良いです。お子さんがいらっしゃる方も、そういう感覚でいろいろやらせてみると良いと思います。

そして心のバランスと柔軟性は、体・魂とつながっています。

現代ヨガは体の柔軟性やバランスや体幹の強さなどを整えるのに優秀なセルフケア法です。ヨガに限らずいろいろ試して、自分に合ったセルフケア法を持っておくと良いでしょう。

自分に合ったセルフケア法によって自分でバランスを整えられるようになったら、自分らしい表現・仕事をしながら清々しく生きられると良いですね。

その表現・仕事にデジタルが必要なら、必要なものを学べば良いでしょう。やりたくない仕事のために何かを習うときよりも、そのほうが学ぶモチベーションが自然と湧き上がってくるはずです。

男性ヨガインストラクター 高橋陽介の写真

高橋陽介

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