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ヨーガスートラ解説 1.19-1.20 〜ヨーガを実践する人と、そうでない人〜

ヨーガスートラ解説 1.19-1.20 〜ヨーガを実践する人と、そうでない人〜

「解脱」「輪廻」「徳を積む」などのはなし

ヨーガスートラを私なりに読み進めていくシリーズ。
どのように訳していくかなどは、下記の記事に書いてあります。
≫ヨーガスートラ解説 1.1-1.2

≫ヨーガスートラ解説記事一覧
≫ヨーガスートラ日本語訳

ヨーガスートラの概要については、下記の記事にまとめてあります。

≫ヨーガスートラとは

英訳出典:http://yogasutrastudy.info/

サンスクリット語辞書:http://spokensanskrit.org/

訳者の略称は下記の通りです。

[SS]: Swami Satchidananda
[SV]: Swami Vivekananda

Sutra 1.19 輪廻する人々

भवप्रत्ययो विदेहप्रकृतिलयानाम्॥१९॥
bhava-pratyayo videha-prakr̥ti-layānam ॥19॥

(読み)バヴァ プラティヤヨー ヴィデハ プラクルティ ラヤーナン

(訳)肉体を脱して自然界と一体化した人々や、神々(神性を得た人間)は、再誕に至る。

[SS]: Those who merely leave their bodies and attain the state of celestial deities, or those who get merged in nature, have rebirth.

[SS訳]: 単に肉体を脱して至上の神性を得た人々や、自然に没入した人々には、再誕がある。

[SV]: (This Samadhi, when not followed by extreme non-attachment) becomes the cause of the re-manifestation of the gods and of those that become merged in nature.

[SV訳]: (至上の離欲に基づいていないサマーディは)、神々と、自然に没入した人々の再誕の根因となる。

Sutra 1.20 解脱する人々

श्रद्धावीर्यस्मृतिसमाधिप्रज्ञापूर्वक इतरेषाम्॥२०॥
śraddhā-vīrya-smr̥ti samādhi-prajñā-pūrvaka itareṣām ॥20॥

(読み)シュラッダー ビーリャスムルティ サマーディプランニャープールヴァカ イタレーシャーン

(訳)その他の人々(ヨーガ実践者)は、信念・強さ・洞察・三昧・叡智によって解脱に至る。

[SS]: To the others, this Asamprajnata Samadhi could come through faith, strength, memory, contemplation of by discernment.

[SS訳]: その他の人々にとっては、アサムプラジュニャータサマーディは信念・強さ・記憶・洞察力を伴った瞑想によって訪れる。

[SV]: To others (this Samadhi) comes through faith, energy, memory, concentration, and discrimination of the real.

[SV訳]: その他の人々にとっては、(このサマーディは)信念・エネルギー・記憶・集中・真実に対する識別によって訪れる。

解説・考察

1.19節は、インド哲学を深く理解していないと解釈が難しそうな一節です。

ヨーガはまず前提として、輪廻転生の考え方があります。

そして、なんとなく生まれ変わることはラッキーみたいに思ってしまいますが、まったく逆で「再誕しないこと=解脱」を目指すべきとしています。

欲望が残っている限り再誕が続き、完全に欲望の種子までも捨てて、欲望の渦巻く世界に再び生まれてこなくなることが一番幸せな状態であると考えています。

そして、なんと神々すらも不完全であり、再び人間として生まれ変わることが示されています。神々は「ある程度進化した人間」であり、自然の一部を支配したりしますが、まだ欲望の種子は残っているので、人間として再び経験を積む必要があるとされます。

つまり、ある程度経験を積んだ末に死んだ(肉体を手放した)ら、神様になれたりもするし、その経験は来世に持ち越されるという考え方のようです。「徳を積む」などと日本でも良く言われる考え方は、こういったヨーガや仏教の考え方などにルーツがあるようです。

では解脱に至るためには、どうしたらいいかという話が1.20節に書かれています。

「 itaratra:on the other hand, else その他の(人々)」と示されるのは、解脱できる可能性のある人々、すなわちヨーガを実践している人「ヨーギー」であると訳者たちは示しています。

その前のいくつかの言葉は、どれがどれにかかっているのか、訳者によって微妙に解釈が異なっているようでした。

  • śraddhā:faith, trust, belief 信念
  • vīrya:heroic energy, strength, bravery 強さ・勇気
  • smr̥ti:mindfulness, awareness 洞察・気づき
  • samādhi:サマーディ 三昧
  • prajñā:wise, wisdom, intelligence 知識・知性
  • pūrvaka:ancestor, earlier 古くからの

私はひとまず信念・強さ・洞察・三昧・叡智を持ってヨーガを実践するとまとめてみました。

「smr̥ti スムルティ」、今流行りのマインドフルネスにあたる単語も出てきましたね。

≫ヨーガスートラ解説 1.21-1.22
≪ヨーガスートラ解説 1.17-1.18

ヨーガスートラ日本語訳書籍

   

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