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内腹斜筋の特徴
内腹斜筋は、主に体幹をねじる動作を行うときに用いられる筋肉。腹横筋・外腹斜筋・腹直筋とともに、腹圧を上げる際などにも用いられる。
外腹斜筋との違いは、ひとつ深層にあることと、走行する位置と向きが異なり、腸骨稜など骨盤側に起始して、斜め上方向へ走行して肋骨下部に停止する。そして「同側回旋(右側の内腹斜筋が縮むと、脊椎は右へ回旋)」を起こす筋肉となる。
内腹斜筋の主な働き
- 脊椎を回旋(同側回旋)
- 脊椎を側屈
- 脊椎を屈曲
- 腹圧を上げる(腹式呼吸・排泄・分娩)
- 下部の肋骨を下方へ引く
- 骨盤を引き上げる
内腹斜筋の主な拮抗筋
脊椎の回旋の拮抗筋
- 反対側の内腹斜筋
- 同側の外腹斜筋
- 反対側の腰方形筋
脊椎の側屈の拮抗筋
- 反対側の内腹斜筋
- 反対側の外腹斜筋
- 反対側の腰方形筋
肋骨の挙上
- 外肋間筋
- 上後鋸筋
- 斜角筋群
- 小胸筋
- 大胸筋
内腹斜筋の主な協働筋
脊椎の回旋
- 反対側の外腹斜筋
- 同側の内腹斜筋
脊椎の側屈
- 同側の外腹斜筋
- 同側の内腹斜筋
- 同側の腰方形筋
- 脊柱起立筋
腹圧を上げる
- 横隔膜
- 腹横筋
- 内腹斜筋
- 外腹斜筋
- 腹直筋
肋骨の下制
- 内肋間筋
- 下後鋸筋
- 内腹斜筋
- 外腹斜筋
- 腹直筋
- 腰方形筋
内腹斜筋の起始・停止
起始
鼠径靱帯、腸骨稜、胸腰筋膜
停止
第10~12肋骨下縁および腹直筋鞘、白線