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シャーストラ śāstra

梵:शास्त्र śāstra
英:manual, precept, book, treatise, scripture, science, art, discipline…

日:マニュアル、戒律、本、文献、科学、規則…

シャーストラの意味

シャーストラとは「マニュアル」「戒律」「文献」など幅広い意味を持つ言葉である。

語源としては、「指示されたもの/定められたもの」という意味となる。

文献としてのシャーストラは、主にヴェーダ後期(紀元前500年頃以降)に書かれたものが多いと言われるが、その年代や真正性は定かではない部分が多く、同じシャーストラの写本にも版によって相違性があるなど、内容にも不明瞭な点が多い。

「論文」「テキスト」「教科書」などの意味としてのシャーストラ

シャーストラは、一般的に特定の知識分野に関する論文やテキストを指すことが多い言葉である。

ヨガ・シャーストラ、ニヤーヤ・シャーストラ、ダルマ・シャーストラといった様々なものがある。

仏教ではしばしば、古い経典や経文を解説するために後世に書かれた注釈書を指す。古い経典は「スートラ」などと呼ばれ、注釈書のほうを「シャーストラ」と呼んで区別したりする。

「科学」の意味としてのシャーストラ

英語の「-logy(〜学)」と同じような意味を持ち、特定の主題に関する科学的かつ基礎的な知識を意味することがある。

バクティカシャーストラbhautikaśāstra「物理学」、ラサシャーストラrasaśāstra「化学」、ジーヴァシャーストラjīvaśāstra「生物学」、ヴァーストゥシャーストラvāstuśāstra「建築学」といった言葉が存在し、新たな学問が生まれれば新たな語が作られている。

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