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心身の不調、そして戦争をも生む、「偏り」

心身の不調、そして戦争をも生む、「偏り」

日々少しずつでも、偏りをなくしていくには

私達は日々いろいろな不調を抱えて生きていますが、その不調を生み出す原因はなんなのか。

知識を捨てて、注意深く心身を観察してみたところ、その大きな原因は「偏り」であるように感じられました。

わかりやすいのは、多くの人が抱えている眼精疲労や肩コリといった症状です。これらは、ある部分だけを酷使することによって起こる不調であり、「負担の偏り」によって生まれています。

負担の偏りは、体だけに起こるものではなく、心にも起こることです。なにかに執着したり、同じことだけをぐるぐる考え続けたり、そういった思考・感情の偏りによって、心の病気や体の病気へとつながっていきます。

偏りのない、心と体の使い方を思い出す。

なかなか難しいことです。

偏りとは、何かと何かが分離することによって始まります。

そもそも私達は生まれたときから、「自分」と「周りの世界」という大いなる「分離」を経ています。

「自分」と「周りの世界」を偏りなく捉えられますか?

私達は、右手と左手すらも、偏りなく捉えることはできないですね。人種差別をやめようと言っている人もいれば、生まれた県が違うだけで偏見を持つ人もたくさんいます。

しかし、「偏りをなくす」という試みを繰り返すことは、どうやら心身を整えることにつながる本質的な行いであるように思えます

日々少しずつでも、偏りをなくしていくには、「偏りを生み出している習慣に気づいて、真逆のことをしてみる」というのがひとつの鍵です。

  • パソコン・スマホの画面を見すぎていたら、遠くを見るようにする。
  • 左側に身体がねじれたり傾いているようなら、右側へねじったり側屈したりしてみる。
  • 負担がかかっている部分があったら、その負担を全体で共有するように意識してみる。
  • 普段から猫背になっているようなら、橋のポーズのような反る動きをしてみる。
  • 前屈のポーズが苦手な人は、前屈ばかり練習するのでなく後屈のポーズも練習する。
  • ショルダーバッグを普段と逆の肩にかけてみる。
  • 歩き始める脚や、自転車を漕ぎ出す脚を逆にしてみる。
  • 一つのことばかり考えすぎていたら、それとは全く関係ないことを考えてみる。
  • 一つの場所に執着していることに気づいたら、真逆の場所に行くことを想像してみる。
  • 自分のことばかり考えすぎていたら、自分が忽然と消えたときの周りの世界のことを考えてみる。
  • 過去を振り返りすぎていたら、未来を観るようにする。

いきなり「バランス」「中心」を求めるのは難しい。いきなり二元性を超えるのは難しい。

マインドフルネス講座でいきなり「今・ここを生きるべし」と言われても難しい。

両極を理解しなくては、真ん中はわからないのです。

男性ヨガインストラクター 高橋陽介の写真

高橋陽介

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