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瞑想の深さ・レベルを測る指標の例

瞑想の深さ・レベルを測る指標の例

煩悩を知り、煩悩に気づき、ひとつひとつ手放していく

瞑想にもレベル・段階があり、それぞれの段階に合った行法・指導法があると想います。

同じことを言っても、人それぞれ捉え方は異なります。

ある程度瞑想を深めてきた人にはとても役に立つ言葉も、初心者には全くわからずむしろ迷妄におとしいれてしまうこともあるかもしれません。

「瞑想を深める」というのはどういうことか、と考えてみると、ひとつの指標としては「煩悩をひとつひとつ手放していく」ということかと思います。

手放していくには煩悩についてよく知り、気づいている必要があります。

そのためにいろいろな宗教や修行法においてそれぞれのやり方で、煩悩を定義・分類しています。分類法も様々ですが、仏教でもヨーガスートラでも似ているところがあったりします。

そのあたりを勉強していくと、難しい言葉もたくさん出てきます。

たとえば仏教における十結と呼ばれる束縛は以下の通りです。

「五下分結」

  • 有身見(「我」があるという誤解)
  • 疑(真理に対する疑い)
  • 戒禁取(誤った戒律・禁制への執着)
  • 欲愛(欲望・執着)
  • 瞋恚(怒り、拒絶や攻撃することによってうまくいくと思ってしまうこと)

「五上分結」

  • 色貪(色界に対する欲望・執着)
  • 無色貪(無色界に対する欲望・執着)
  • 慢(慢心)
  • 掉挙(あせり、色界・無色界における心の浮動)
  • 無明(根本の無知、ものごとをあるがままに観られない)

そしてヨーガスートラにも5つのクレーシャ(煩悩・障害)が定義されています。

  • 無明(無知)
  • 我想(エゴ)
  • 執着
  • 嫌悪
  • 生命欲

参考:ヨーガスートラ解説 2.1-2.3 〜5つの煩悩と3つの実践(クリヤー)〜

全ての煩悩の原因は、「アヴィディヤー(無知・無明)」であるとされます。難しい言葉が多いですが、それぞれに共通するところもありますね。自分にはこの煩悩があるな…と気づく人もいるかもしれません。

108の煩悩というのもありますが、108の定義についてもいくつかの説があるようです。理解するには、仏教の知識が要るかもしれません。

煩悩の分類法に気をとられすぎていてもまた新たな雑念を生んでしまうので、自分にとってしっくりくる分類法を選ぶと良いでしょう。

煩悩を手放すには、煩悩に気づくことがまず必要です。気づいたとしても、一気に手放すのは難しいですし、人それぞれ手放しにくいものもあったりするので、瞑想の深め方も人それぞれ異なっていて良いのでしょう。

しかしいずれは、煩悩を全て手放すところを目指していくのだと思います。そうすると、自由自在に気持ちよくふるまえるようになっていきます。

煩悩の分類や、それらを手放していったときに深まっていくレベルの指標として、テーラワーダ(上座部)仏教における禅定の段階と、ヨーガスートラにおけるサマーディの段階について、以下のページにそれぞれまとめてみたので、参考にしてみてください。

参考:テーラワーダ仏教(上座部仏教)における、禅定の段階

参考:ヨーガスートラ(ラージャヨーガ・アシュターンガヨーガ)における、サマーディの段階

だいぶ難しい言葉も出てきますので、いまはわからないなと感じたら、無理に読まなくても結構です。私も最初はまったくわかりませんでした。

少しずつ、曇っていた眼が晴れてきたら、気づくことも増えていくと思います。

あ、ちなみに冒頭写真のクリスタル蓮華はコレ↓です。

クリスタル ガラス 置物 カラフル 蓮の花 インテリア 花 ハス 風水 開運 サンキャッチャー (クリア)

参考文献

「マインドフルネスを越えて」バンテ・H・グナラタナ (著), 出村佳子 (翻訳)

「マインドフルネス」バンテ・H・グナラタナ (著), 出村佳子 (翻訳)

「インテグラル・ヨーガ パタンジャリのヨーガ・スートラ」スワミ・サッチダーナンダ (著), 伊藤 久子 (翻訳)

男性ヨガインストラクター 高橋陽介の写真

高橋陽介

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