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ビージャ(ビジャ) bīja

梵:बीज bīja
英:seed, truth, origin, source, element…

種、種子。

ヨーガやマインドフルネスにおいては、「今」その瞬間に、未来に起こることの「種」が全て存在していると定義する。

宇宙がビッグバンによって始まったとしたら、今存在しているもの全ての種がそこにあったことになる。

そのため、未来に起こる苦を滅するためには、今存在している種(ビージャ)を焼き尽くす必要があると言われる。

ヨーガスートラにおけるビージャ(種子)とサマーディ

ヨーガスートラでは、サマーディ(三昧)に多くの段階があり、いろいろな観点から分類されるが、その分類の一つとしてビージャの概念を用いて説明されている。

種が残っている状態でのサマーディを、有種子三昧(サビージャ・サマーディ)と呼び、ある程度瞑想が進んだ状態ではあるが「心の波立ちや束縛へと戻る可能性を持つ」と言われる。

種が焼き尽くされた状態でのサマーディを、ヨーガスートラのゴールの一つの表現として無種子三昧(ニルビージャ・サマーディ)と呼ぶ。ヨーガスートラのゴールの表現方法として法雲三昧(ダルマメーガ・サマーディ)などの呼び名もある。

ビージャマントラ

また、様々なマントラ(真言)の元になる「種字」は密教(日本では真言宗など)において特に重要とされ、種字真言(ビージャマントラ)と呼ばれる。ヨーガでは各チャクラにも下記のようにビージャマントラが割り当てられ、チャクラ瞑想の際に唱えたり頭の中で種字(デーヴァナーガリー・悉曇文字など、サンスクリット語で用いられる梵字)を観想したりする。

最も重要とされるマントラ「OM(オーム)」もビージャマントラの一つとして考えられることもある。

各チャクラに対応するビージャマントラの例

第1チャクラ:ムーラダーラ 「LAM」
第2チャクラ:スヴァーディシュターナ 「VAM」
第3チャクラ:マニプーラ 「RAM」
第4チャクラ:アナーハタ 「YAM」
第5チャクラ:ヴィシュッダ 「HAM」
第6チャクラ:アージュニャー 「OM」or「SHAM」
第7チャクラ:サハスラーラ 「OM」or 無音

これらのビージャマントラは、クンダリニーヨーガでも「ビージャマントラ・サンチャラナ」といった行法で用いられる。

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