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コントロロジー―ピラティス・メソッドの原点|書籍紹介

コントロロジー―ピラティス・メソッドの原点|書籍紹介

ピラティス氏本人の強烈なメッセージが込められた本

セルフケアやヨガ・ピラティスの勉強などのために、私が読んできた書籍を紹介していきます。

今回は、「コントロロジー―ピラティス・メソッドの原点/ジョセフ・ヒューベルトゥス ピラティス(著)」です。

この記事の目次

簡単に言うと、どんな本?

主に体幹の柔軟性と強さを身につけていくエクササイズ、というイメージのある現代の「ピラティス」ですが、もともとはジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスさんというドイツ人が第一次世界大戦の時期に、仲間の捕虜の健康回復のために作り出した様々なエクササイズが原点になっています。

ピラティス氏本人はこれを「コントロロジー」と名付け、心身をうまくコントロールする方法として体系立てられてアメリカなどに広まっていきました。

これらのエクササイズが「ピラティス」と呼ばれるようになったのは、後の弟子たちが「ピラティス・メソッド」として広めていってからということになるでしょう。歴史は100年ほどということになりますが、すでに様々な流派に分かれ、現代ピラティスの中には様々なやり方があります。

この本は、様々なピラティスがある中でも、クラシカルなピラティスのやり方が載っている、そしてピラティス氏本人がやり方を説明している本ということになります。

この本は、「YOUR HEALTH」と「Return to Life Through Contrology」という2冊の本を日本語訳して1冊にまとめたものになっています。

YOUR HEALTHのセクションでは、当時の人々が抱えていた健康問題、それに対するコントロロジーの有効性などがとても強い調子で語られています。また、子どもから大人までに対する教育・健康管理などについても書かれており、社会全体へのピラティス氏の問題意識が強く感じられます。

実際のエクササイズのやり方は、Return to Life Through Contrologyのセクションで豊富な写真(1エクササイズにつき4枚程度)とともに詳細に記されています。

どんな人にオススメ?

ピラティスをこれから始めようという方や、他の流派のピラティスを学んできた方は、原点になったエクササイズが詳細に記されている「Return to Life Through Contrology」の部分を読んでみると良いかと思います。

とはいえピラティスはヨガとは違ってすべて「エクササイズ」であり「動きを伴う」ので、写真だけではよくわからないということがあるかと思います。その場合は、DVDや動画を見たり、しっかりとスタジオで教わったりしてから、自分で練習するようにすると良いでしょう。

ピラティスにある程度慣れていて、ピラティスの哲学や原点を知りたくなったという人は「YOUR HEALTH」の部分も読んでみると良いでしょう。

ただ、「人はこうあるべき!」「私についてこい!」というのがかなり強く示されている本なので、なんとなく受け付けない…という人もいるかもしれません。その場合は、もっと現代的なピラティスな本から読み始めてみると良いかと思いますので、いずれ別の本もまた紹介します。

私個人の読んだ時期・感想

私はヨガよりも先にピラティスを習慣にしていました。最初は内臓脂肪を気にして始めたのがきっかけです。

研究の軌跡:体脂肪計(体組成計)で内臓脂肪を測り始めて、ピラティスを始める

後々、心や呼吸などヨガの扱っている範囲の広さを知り、自分の健康法としてはヨガをベースにするようになりましたが、体幹の柔軟性と強さを身につけるという点においてはピラティスはとても洗練されたエクササイズであり、効果も出やすいと感じていたので、レッスンにはピラティスも入れていこうと思っていました。

ヨガを教え始めてしばらくしてからピラティスの資格を取りに行ったのですが、そのときのテキストの中によく文章が引用されていた本として、この「コントロロジー」を知りました。

当時は品薄で、Amazonでは売っていなかったので別のところで手に入れたと思います。今はどうやら普通に買えるようです。

ヨガは心も体もトータルに扱うもので、ピラティスは体を鍛えたり柔軟にしたりするエクササイズといったイメージが当時はあったのですが、この本を読んでみると、ピラティス氏は心のコントロロジーや人生全体についてもしっかり考えていたように思えました。

しかし前述の通りその論調は「人はこうあるべき!」「私についてこい!」という印象を受けたので、ヨガでよく言われるように「人それぞれでいいんですよ〜」というのとかけ離れているように感じました。後々、結局これらは真逆のようで同じことを言っているんだということがわかってくるわけですが、それはかなり後のことになります。

他のいろいろなメソッドにも共通して、ピラティスが重視しているのは「背骨の柔軟性」です。この本でも述べられている「背骨の柔軟性こそが若さである」という表現は私もよく使っています。

背骨を整える・体幹を強くするという意図は、ヨガの流派の中ではたとえばシヴァナンダヨガやクンダリニーヨガなどにも強く感じました。それもそのはず、ヨガの大きな目的のひとつは背骨に沿ったエネルギーラインを浄化するということなのです。そういう点では、ピラティスとヨガは併用するととても効果的であると思います。

参考:シヴァナンダヨガのポーズ内容・順番〜体幹の筋肉を強化、血と気の流れを整え、深くリラックス〜

具体的なエクササイズのやり方は、主要な形の写真は複数枚使って説明されているので、この本だけでも十分に実践できると思いました。完全な初心者の人は、動きを実際に見てから実践したほうが良いので、DVDや動画などで見てから実践すると良いかと思います。

現代ピラティスで行われているエクササイズも多く載っていますが、私が練習していたスタジオで習ったものとはすこーしだけ形が違っているものもいくつかありました。歴史の中でどう変わっていったのか、そういった微妙な変化を楽しんでみるのも良いかと思います。

「コントロロジー―ピラティス・メソッドの原点」の目次

  • Contrology ピラティス・メソッドの歩み
  • 訳者より読者の皆さまへ

YOUR HEALTH(ユア・ヘルス)

  • 献辞
  • 前書き
  • イントロダクション
  • 01 深刻な状況
  • 02 健康―本来あるべき自然な状態
  • 03 恐るべき状況
  • 04 落ちていく
  • 05 ふつうの行動がよくある不調を治す!
  • 06 コントロロジー
  • 07 体と心のバランス
  • 08 まずは子どもの教育を
  • 09 証明された事実
  • 10 新しいスタイルのベッドと椅子

Return to Life Through Contrology(リターン・トゥー・ライフ・スルー・コントロロジー)

  • 献辞
  • 謝辞
  • イントロダクション
  • 自然な身体教育の基本原則
    文明が損なう身体の健康
    コントロロジーは身体の健康を回復する
    コントロロジーの指導原則
    血液循環で体の大掃除
    コントロロジーがもたらしてくれるもの
  • ザ・エクササイズ
    エクササイズに関する注意事項
    01 ザ・ハンドレッド
    02 ロール・アップ
    03 ロール・オーバー
    04 ワン・レッグ・サークル
    05 ローリング・バック
    06 ワン・レッグ・ストレッチ
    07 ダブル・レッグ・ストレッチ
    08 スパイン・ストレッチ
    09 ロッカー・ウィズ・オープン・レッグス
    10 コーク・スクリュー
    11 ザ・ソウ
    12 スワン・ダイブ
    13 ワン・レッグ・キック
    14 ダブル・レッグ・キック
    15 ネック・プル
    16 シザーズ
    17 バイシクル
    18 ショルダー・ブリッジ
    19 スパイン・ツイスト
    20 ジャック・ナイフ
    21 サイド・キック
    22 ティーザー
    23 ヒップ・ツイスト・ウィズ・ズトレッチ・アーム
    24 スイミング
    25 レッグ・プル(フロント)
    26 レッグ・プル
    27 サイド・キック・ニーリング
    28 サイド・ベンド
    29 ブーメラン
    30 ザ・シール
    31 ザ・クラブ
    32 ロッキング
    33 コントロール・バランス
    34 プッシュ・アップ
  • 著者・訳者略歴

「コントロロジー―ピラティス・メソッドの原点」の購入先

Amazon

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