ヨガやピラティスにはたくさんのポーズやテクニックがありますが、どれが重要なのか?どれから始めたらいいのか?
ということについて、少し考え方を書いてみたいと思います。
この記事の目次
まずは基本姿勢から
ヨガ・ピラティスともに基本姿勢があります。
意外とポイントがたくさんあり、最初は意識をいろいろな箇所に向けるのが大変かもしれませんが、練習していくことでインナーマッスルのバランスも整っていき、意識しないでも美しい基本姿勢がとれるようになります。
基本姿勢をとるうえで、たくさんあるポイントの中でも重要なものを挙げるとするなら、「骨盤の向き」か「頭の向き」です。
人によって、言葉から受けるイメージは結構異なるので、イメージしやすい表現を選ぶのが良いと思います。
「骨盤を立てる」という下から組み立てるほうがイメージしやすい人もいれば、「頭頂から糸で釣られているように」と上から釣られるほうがイメージをしやすい人もいるでしょう。
いずれも、重力に対して一番まっすぐに偏りのない姿勢を作るためのイメージにつながります。
主な基本姿勢は下記の通りです。
立位
坐位
・ダンダーサナ(長座)
膝位
ピラティス
チェアヨガ
ポーズを行っているときも、基本姿勢でおさえたポイントは変わらず重要となります。
たとえばヴィラバドラーサナⅡを行っているとき、骨盤を前傾させて腰をそってしまいがちですが、ターダーサナで作ったまっすぐで強い体幹を維持しながら行うことで、正しく股関節が外回しされ、体幹と太もも裏を強化することができます。
腰をそっていたとしたら、続けていると腰痛につながる上に、腹筋は弱まり、太ももの内側が固まって筋肉バランスも崩れてしまうでしょう。
重要さを判断するのは「今その瞬間の自分自身」
「これはツライポーズです」「これはここに効くポーズです」とインストラクターが説明しても、「そうでもないな?」と感じる人もいるでしょう。
ポーズに対する印象は、ひとりひとり異なりますし、それは日々その瞬間の心身の状態によっても変わってきます。
判断基準は、「本当に気持ち良いかどうか」です。
楽をしすぎていては、あまり効かないので「本当に気持ち良くはない」かもしれないですね。
「今の自分にとって重要なポーズ」を見つけるには、洞察力(気づき)が大切
ポーズが本当に気持ち良いのかどうか、どこに効いているのか、楽をしすぎていないか、間違ったやり方をしてしまっていないか、柔軟性の限界を超えてしまっていないかどうか。自分の状態、そして変化に気づくことが大切です。
客観的に観察し、主観的な思い(反応)を交えないこと。
「体が固い」に気づいても「いやだなあ」と思わないようにします。
「ポーズができた」→「よし、隣の人に勝った!」これもちょっと違います。
世界も自分も変化し、「重要なポーズ」も変わっていく
「重要なポーズ」は、体の癖を直してくれるので、時に「苦手なポーズ」かもしれません。「苦手」は主観的な反応なので、なるべくその反応は抑えて、「効いている」変化に集中するようにしましょう。
だんだんそれが「好きなポーズ」になっていくかもしれません。「好き」も主観であり執着を生んでしまうので、それもなるべく抑えます。なかなか難しい。
そして、世界も自分も変化していくので「重要なポーズ」はひとつに定まらず、変わっていくでしょう。
自然に手放す時が来たと思ったら、執着せずそのポーズを手放し、新しいポーズを練習し始めましょう。
とはいえまずは、基本姿勢から。あせらず執着せず、進んでいきましょう。