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マインドフルネスの「あるがまま」は「いまのまま」とはちょっとちがう?

マインドフルネスの「あるがまま」は「いまのまま」とはちょっとちがう?

「あるがまま」、「いまここに集中」、結局は「今、何をするべきか?」へ集約される

マインドフルネスについて調べていると、「あるがまま」「いま、ここに集中」などという言葉がよく出てきます。

この言葉はたまに「いまのまま」と混同されがちです。

これらはどこが違うのか、そしてマインドフルネス的にはどのように思考・行動するのが正しいのか?

「いまのまま」で良いのかどうか

いまのままで良いと思う人は、完全に満足しているか、あるいは納得したうえで妥協している、といった状態なのでしょう。

ただ、もしいまのままで良いと思っていても、「いま」と思っていた瞬間はすぐに過ぎ去ってしまい、世界も自分も変化していきます。

そのため、いまのままでいたいと思っていたとしても、それは不可能です。

そこに執着してしまうと、苦しむことになります。

「いつまでもいまのまま、若くいたい」などというのは、典型的な煩悩ということになるでしょう。

「あるがまま」とは

人は物事を、良い・悪いの二元論で捉えようとすることがほとんどですが、「あるがまま」の境地は、その二元性を超えています。

良い・悪いを超えて、あるがまま。

そこにはなんとなく、「流れ」のようなものを感じます。

先に書いたように、「いまのまま」で留まることは不可能で、世界も自分も流れに乗って変化していきます。

体の内側から起こる流れもあれば、もちろん外側の世界の流れもあります。

流れに抗ったり、流されないように留まろうとしたりすれば、周りに影響もでますし、自分も消耗します。

自分の内外の流れに気づき、それに全身を委ねて乗っていく。それがあるがままなのかもしれません。

そこで「気づき(マインドフルネス)」が重要となるわけです。

今、自分の内外にはどんな流れがあるのか?

それを感じ取ることができれば、「今何をするべきか?」は自然と悟れるはずです。

「今何をするべきか?」に気づくことが、最も重要です。

「いま、ここに集中」とは

「いま、ここに集中」をどう捉えるかは、ここまでくれば分かるかと思います。

自分の内外の全てを曇りなき眼で観て、「今何をするべきか?」に気づき、迷いなく行動すること。

刻一刻と変化する世界において、その気づきは「絶え間なく継続する」必要があります。

その「絶え間ない気づきを伴った集中」の状態こそが、瞑想で至る境地です。

「今何をするべきか?」に完全に気づけていれば、その1歩1歩は小さくとも、大きな変化はその先にはっきりと見えているはずです。

過去・未来を含めた全てに気づいている状態こそが、「いま、ここに集中」です。過去や未来から目を逸らして今だけを観ているわけでは、決してありません。

「気づき」を輝き出させるには

そして本来、その「気づき」はもともと備わっているものです。

それを覆い隠している煩悩や雑念が、人それぞれ異なるため、それぞれに合ったやり方でその心身の癖を取り除いていく必要があります。

ヨガのようなソマティック(身体的)なアプローチはメンタルを整える上でも有効ですし、瞑想をひたすら極めることもまた有効な場合があります。

最適な道はそれぞれ異なるため、できれば信頼できる師匠に教わるのが良いとされています。

自分に合った、良き道を気持ちよく歩きながら、深めていけると良いですね。

参考:瞑想入門・マインドフルネス入門

男性ヨガインストラクター 高橋陽介の写真

by 高橋陽介

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