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ヨーガスートラ解説 4.14-4.17 〜心と世界の関係性〜

ヨーガスートラ解説 4.14-4.17 〜心と世界の関係性〜

ヨーガスートラ的には、心が認識しなくても世界は存在する

ヨーガスートラを私なりに読み進めていくシリーズ。

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英訳出典:http://yogasutrastudy.info/
サンスクリット語辞書:http://spokensanskrit.org/

訳者の略称は下記の通りです。
[SS]: Swami Satchidananda
[SV]: Swami Vivekananda

Sutra 4.14

परिणामैकत्वाद्व्स्तुतत्त्वम्॥१४॥
pariṇāma-ikatvāt vastu-tattvam ॥14॥

(読み)パリナーマ イカトヴァート ヴァストゥタットヴァン

(訳)事物の本質(同一性)は、グナの転変の一貫性に基づいている。

[SS]: The reality of things is due to the uniformity of the gunas’ transformations.

[SS訳]: 事物の本質は、グナの転変の一貫性に基づいている。

[SV]: The unity in things is from the unity in changes. Though there are three substances their changes being co-ordinated all objects have their unity.

[SV訳]: 事物の同一性は、変化の同一性に基づいている。3つの元素(グナ)が存在するが、それらの変化は協働していて、全ての事物はそれらの統合によって生じている。

Sutra 4.15

वस्तुसाम्ये चित्तभेदात्तयोर्विभक्तः पन्थाः॥१५॥
vastusāmye citta-bhedāt-tayorvibhaktaḥ panthāḥ ॥15॥

(読み)ヴァストゥサーミェー チッタベーダート タヨールヴィバクタハ パンターハ

(訳)各々の心は異なるため、同じ対象への認識も様々に異なる。

[SS]: Due to differences in various minds, perception of even the same object may vary.

[SS訳]: 各々の心の違いによって、同じ対象への認識も様々に異なる。

[SV]: Since perception and desire vary with regard to the same object, mind and object are of different nature.

[SV訳]: 対象が同じでも、知覚と欲望は様々であるため、心は対象を様々に異なる形で映し出す。

Sutra 4.16

न चैकचित्ततन्त्रं वस्तु तदप्रमाणकं तदा किं स्यात्॥१६॥
na caika-citta-tantraṁ cedvastu tad-apramāṇakaṁ tadā kiṁ syāt ॥16॥

(読み)ナ チャイカチッタタントラン チェードヴァストゥ タダプラマーナカン タダー キン スヤート

(訳)事物は、ある一つの心に依存して存在している(心が世界を創り出している)とは言えない。もし心が対象を認識できなかったら、その対象は存在しないことになってしまう。

[SS]: Nor does an object’s existence depend upon a single mind, for if it did, what would become of that object when that mind did not perceive it?

[SS訳]: 対象の存在があるひとつの心に依存して成り立っているとしたら、もしその心が知覚しなかったとしたら、その対象は何によって存在しているのか?

[SV]: The object cannot be said to be dependent on a single mind. There being no proof of its existence, it would then become non-existent.

[SV訳]: 対象は、ある一つの心に依存して存在しているとは言えない。もしその存在の証明ができなかったら、その対象は存在しないことになってしまう。

Sutra 4.17

तदुपरागापेक्षत्वाच्चित्तस्य वस्तु ज्ञाताज्ञातम्॥१७॥
tad-uparāga-apekṣitvāt cittasya vastu-jñātājñātaṁ ॥17॥

(読み)タドゥパラーガーペークシトヴァート チッタスヤ ヴァストゥンニャーターンニャータン

(訳)ある対象が認識されるかされないかは、心がそれによって色付けされるかされないかによって決まる。

[SS]: An object is known of unknown dependent on whether or not the mind gets colored by it.

[SS訳]: ある対象が認識されるかされないかは、心がそれによって色付けされるかされないかによって決まる。

[SV]: Things are known or unknown to the mind, being dependent on the colouring which they give to the mind.

[SV訳]: 事物が知られるか知られないかは、それが心をどのように色付けするかによって決まる。

解説・考察

ピーマンが好きな人も嫌いな人もいるように、同じものに対して、人はそれぞれ異なった認識をします。

ある人にとっては「好きなもの」、ある人にとっては「嫌いなもの」、そしてある人にとっては「知らないもの」「関係ないもの」であったりしますが、ではそれは本当に「同じもの」なのか?という話。

同じものであるという説明は、それは様々な心によってどのように認識されるかとは無関係に、グナ(世界の構成物)の合成によって成り立っているからであると4.14・4.16節で説明されます。

4.17節で示されるような「心が色付けされないもの(自分とは無関係なもの)」も、世の中には存在しているということになります。

この考え方とは違って、世界はすべて幻であり、心によって生み出されている(認識されている)だけであるとする哲学もあります。

ある一つの世界にたくさんの心がアクセスしているマトリックスのような構造なのか、自分の心が生み出した自分だけの世界が展開されているのか、どちらが正しいと評価することは難しいですが、自分としてしっくりくる哲学を取り入れれば良いと思います。

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≪ヨーガスートラ解説 4.9-4.13

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