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「クンダリニーヨーガ/シヴァナンダ(著)」の冒頭部分で示されるプラーナーヤーマ

「クンダリニーヨーガ/シヴァナンダ(著)」の冒頭部分で示されるプラーナーヤーマ

クンダリニー覚醒が「素早く」訪れる、重要なプラーナーヤーマ

シヴァナンダ氏の著作「KUNDALINI YOGA」の冒頭部分には、クンダリニーに関する概説に加えて、早速冒頭から重要な行法として、以下の2つのプラーナーヤーマのやり方が示されています。

  • PRANAYAMA FOR AWAKENING KUNDALINI(クンダリニー覚醒のためのプラーナーヤーマ)
  • KUNDALINI PRANAYAMA(クンダリニー・プラーナーヤーマ)

人によっては、冒頭部分で示される知識と、これらのプラーナーヤーマを実践するだけでも、クンダリニー覚醒に至ることができるのでしょう。

今回は、そのプラーナーヤーマを紹介します。

シヴァナンダ氏の「KUNDALINI YOGA」は、以下に無料で公開されています。

参考:KUNDALINI YOGA By SRI SWAMI SIVANANDA

クンダリニー覚醒のためのプラーナーヤーマ

このプラーナーヤーマは、私もよく紹介してきた片鼻呼吸(アヌローマ・ヴィローマ)に近いものです。単に呼吸をするだけではなく、プラーナ(気)が出入りしているというイメージを伴って行ったり、意識を集中する場所にも気を配りながら行います。

まず脊柱基底のムーラーダーラチャクラに集中します。これは三角の形をしていて、クンダリニーシャクティの座であると説明されています。

右鼻を、右手の親指でふさいで、左鼻から、Omをゆっくり3回数える長さで息を吸います。このとき、空気とともにプラーナを吸い込むというイメージをします。

左鼻を、薬指と小指を使ってふさぎ、Omをゆっくり12回数える間、息を止めます。鼻から吸い込んだプラーナの流れが、背骨を伝って三角形の蓮華の形をしたムーラーダーラチャクラへまっすぐ下っていくようにイメージします。その神経を伝わるプラーナの流れが、蓮華に刺激を与えてクンダリニーが目覚めるイメージをします。

右鼻から、Omをゆっくり6回数える長さで息を吐きます。

ここまでの過程を、今度は右鼻から吸って左鼻から吐く流れで行います。

これを最初のうちは朝3セット・夜3セット行い、できる範囲で数を増やしていくようにと指示されています。

このプラーナーヤーマでは「ムーラーダーラチャクラへの集中」が鍵をにぎっており、チャクラへの集中度が高く、規則正しく実践し続けていれば、クンダリニーは素早く目覚めるであろう、と説明されています。

ちなみに「Omを数える長さ」というのは明確に決まっているわけではないようですが、シヴァナンダヨガの動画などでは先生が「Om1, Om2, Om3…」というようにカウントしています。私もインドで習ったときは、そのようにカウントしていました。

また、ムーラーダーラチャクラのシンボルとしては、一般的には四角形が使われることが多いようで、サティヤナンダ氏も黄金の四角形を用いていましたが、シヴァナンダ氏は三角形を用いているようです。これは同じものを指しているのか、あるいは別のものを指しているのかもしれません。

画像出典:Wikipedia

参考:ムーラーダーラチャクラを表す伝統的なシンボル

片鼻呼吸は、チャクラやプラーナのイメージを伴わずに行ったとしても自律神経の調整にとても効果的であり、私のレッスンでもヨガベーシック・シヴァナンダヨガ・陰ヨガのクラスで行っています。

参考:アヌローマヴィローマプラーナーヤーマ(ナディショーダナ・片鼻呼吸法)の効果・やり方

クンダリニー・プラーナーヤーマ

In this Pranayama, the Bhavana is more important than the ratio between Puraka, Kumbhaka and Rechaka.

冒頭部分で示されている、2つめのプラーナーヤーマです。このプラーナーヤーマでは、先ほどの片鼻呼吸のように吸う息・止める息・吐く息の長さが重要なわけではなく、「Bhavana」が大事であると説明されています。

「bhāvanā バーヴァナー」というサンスクリット語の言葉はたくさん意味があるようですが、ここではおそらく「明確なイメージ」という意味合いで使われているようです。

確かにこのプラーナーヤーマを「体の動き」としてだけ見れば、単に息を吸って吐いているだけのように見えるかもしれません。

では、やり方をみていきます。

パドマーサナシッダーサナで、東か北を向いて坐ります。

頭の中でサット・グル(真の師匠)の蓮華の御足へ礼拝した後、師と神への讃歌(ストゥートラ)を唱えてから、このプラーナーヤーマを始めよと指示されています。師と神への讃歌は、冒頭部分の一番最初に示されています。

音を立てないように、深く息を吸います。吸うときに、ムーラーダーラチャクラで眠っているクンダリニーが目覚めて、チャクラからチャクラへと上っていくのを感じます。吸い終わるとき、クンダリニーが頭頂のサハスラーラに到達する明確なイメージを描きます。チャクラからチャクラへと上がっていくイメージの視覚化が明確であるほど、この行法はより早く深めていくことができます。

少しの間、息を止めます。止めている間、サハスラーラチャクラに集中し、Omのマントラか、自分のマントラ(イシュタ・マントラ)を頭の中で唱えます。自分の魂を覆っていた無知の闇が、母なるクンダリニーの祝福によって晴れていくのを感じます。自分の存在全てが、光と力と智慧によって満たされていくのを感じます。

ゆっくり息を吐きます。吐きながら、クンダリニーシャクティがサハスラーラから徐々に下り、チャクラからチャクラへと通過しながらムーラーダーラチャクラへと至るのを感じます。

この過程を繰り返します。

やり方としてはとてもシンプルなので、イメージを明確にすることが鍵であるように思えます。

It is impossible to extol this wonderful Pranayama adequately. It is the magic wand for attaining perfection very quickly. Even a few days’ practice will convince you of its remarkable glory. Start from today, this very moment.

先ほどのプラーナーヤーマはしっかり行えば「素早く」クンダリニーの覚醒が起こると説明されていましたが、このプラーナーヤーマは「とても素早く」覚醒が起こる「魔法の杖」であると説明されています。

たとえ数日実践しただけでもその効果は十分に感じられるといいます。さあ今日から、今この瞬間から、始めなさい、と強くオススメされています。

この本の中には様々なプラーナーヤーマやアーサナなどの行法が示されていますが、冒頭部分に示されているこの2つのプラーナーヤーマは特別に重要なものとして扱われているようでした。

プラーナ(気)は、イメージに従って流れます。呼吸法や瞑想を普段から練習している人も、ここで示されたようにイメージを伴って実践してみると、全く効果が変わってくるかと思います。

参考:気は意に従う

参考文献

KUNDALINI YOGA By SRI SWAMI SIVANANDA

男性ヨガインストラクター 高橋陽介の写真

高橋陽介

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