「健康になりたい・健康を保ちたい」という願いは今も昔も同じ。
しかし、ジムやランニングなどで自主練を続けていると、体の使い方の悪い癖がなかなか抜けなかったり、癖の蓄積によってバランスがさらに悪化して怪我につながったりすることもあります。
「癖・習慣を変えないといけない」と気づくことがまず重要。
ただ、それを解決する即効性のある魔法はありません。
一気に体を変える魔法を探すよりも、「正しい方向性」で小さな変化を積み重ねること。
たとえば、腰を丸めて前屈を練習していたら、長い時間をかけても深まりません。背骨を伸ばし、お腹を引き入れる・・・などなどたくさんのポイントの中から自分に欠けているものに気づき、正しく練習していくことで効率的に深めていくことができます。
「長い間練習してできなかったことが、短時間でできるようになった」「自己流で練習していると膝が痛くて辛かったのに、正しいやり方をしたら気持ちよかった」などと言っていただけると、とても私もやりがいがあります。
「正しい方向性」は1本道ではなく、自分も世界も変化していくので、毎日同じことを繰り返していれば良いというものでもありません。
方向性を微修正しながら進んでいくことで、進むべき道から逸れず、時間をむだにせずに進んでいけます。
それが自分でできればベストですが、自分のことをよく分かっていて、道を示してくれる先生からパーソナル指導を受けるのが効率的だと思います。
ヨガに限らず「修行には導師が必要」と昔から言われていますが、たしかにその時々で最適な方向性を示してくれる人に教わるほうが、1人で悩むより効率的で、間違いが少なくなるでしょう。
自分に合った先生を探すのは、とても時間がかかることもあります。それらしき人を見つけても、遠くだったりレッスンの予約が取りづらかったりすると、なかなか通えません。
もちろん一人の素晴らしい先生が見つかればベストなのですが、自分も世界も先生も変化していくので、特に変化の激しい今の時代においては、生涯に渡って一人の先生についていくというのは難しいかもしれません。
いろいろな先生に習ったり、実践で学んだり、大自然からヒントを得たり、時間をかけながら「周りの全てに教わる」という宮本武蔵的なスタンスも良いかと思います(そろそろバガボンド好きがバレる)。
自分の準備が整えて待てば、その瞬間に最適な「先生」が向こうから現れてくれるのだと思います。
そのための準備にまず必要なのは、自分を客観的に観察し、先生を見極める、「洞察力」です。