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ニドラー(ニードラ) nidrā

梵:निद्रा nidrā
英:sleep

日:眠り、睡眠、まどろみ

ニドラー(ニードラ)の意味

ニドラー(ニードラ)とは、「眠り」「睡眠」「まどろみ」などを意味する言葉。

日本では「ニドラー」「ニードラ」「ニドラ」などと表記されるが、iは短母音で末尾のāは長母音なので発音は「ニドラー」が近い。

ヨガニドラー

シャヴァーサナなどのリラックスした状態で、インストラクターのガイドを聞きながら体の力を抜いていくことを、現代ではヨガニドラー(ヨガニードラ)と呼んでいる。「眠りのヨガ」などとも呼ばれ、日本ではスタジオヨギーが作成した「寝たまんまヨガ」のアプリなどで有名になった。

足先から順番に各部分へ意識を向けていきながら力を抜いていく、といったやり方が基本となり、その意識を向ける順番や範囲などガイドの文言には様々なやり方がある。

シヴァナンダヨガの冒頭のシャヴァーサナでヨガニドラーのガイドが用いられることがある。シヴァナンダ氏の高弟であるサティヤナンダ氏は「Yoga Nidra」という書籍を著しており、ヨガニドラーの権威と考えられている。

また、ヨガニドラーサナというアーサナがあるが、これは仰向けの状態で両足をクロスして首の根元の後ろに掛けて枕のような状態にしたアーサナである(スプタクルマーサナを180°ひっくり返したような形)。

ヨーガスートラにおけるニドラー

ヨーガスートラが止滅を目指す5つの心の作用(チッタ・ヴルッティ)の中に、ニドラーが含まれている。

「その5つは、正知・誤解・言葉による錯覚・睡眠・記憶である。」[1.6]

ニドラーという言葉はヨーガスートラの中に数回出てくる。集中・瞑想の対象を説明する際に、「深い眠りにおける経験」という言葉としても使われている。

マハーニドラー

「大いなる眠り」を意味するマハーニドラーは、「肉体の死」などを意味する。修行を重ねたヨーギーは、自分の意志で肉体を離れ、物質世界での死を迎える。

あるいは前述のヨガニドラーが研ぎ澄まされ、「肉体は完全に眠っているが、精神(意識)は覚醒している」という状態をマハーニドラーと呼ぶ場合もある。

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