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ヴィカルパ vikalpa

梵:विकल्प vikalpa
英:option, choice, alternative, variety…

日:区別、選択

ヴィカルパの意味

ヴィカルパとは「区別」などを意味する言葉。

感情や欲望に色づけられた誤った概念・判断・見解・意見などを表し、それらを段階的に手放して行くことで、ニルヴィカルパ・サマーディに至る。

ラーマクリシュナがバクティヨーガの末に至った状態を、ニルヴィカルパ・サマーディ(無分別相の三昧)と呼ぶこともある。

サマーディの段階とヴィカルパ

ヨーガのゴールを表すサマーディ(三昧)にはいくつかの段階がある。

段階の分類の仕方も様々であり、その中の分類の一つとしてサヴィカルパ・サマーディとニルヴィカルパ・サマーディがある。

誤った概念・判断・見解・意見がまだ残っていて、一つ一つ手放していく諸段階をサヴィカルパ・サマーディと呼び、全て手放すことができた状態をニルヴィカルパ・サマーディと呼ぶ。

ヨーガスートラにおけるヴィカルパ

ヨーガスートラにおいて、ヴィカルパは「言葉による錯覚」あるいは「実際の対象や現実に対応しない言葉や表現の使用」と定義されている。これは止滅するべき心の作用(チッタ・ヴリッティ)の一つである。

1.19節「実態に基づいていない空虚な言葉によって現れる心の作用は、言葉による錯覚である。」

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