セルフケアやヨーガの勉強などのために、私が読んできた書籍を紹介していきます。
今回は、「ヨーガ・セラピー/スワミ・クヴァラヤーナンダ(著) S.L.ヴィネーカル(著)」です。
「ヨーガ・セラピー」スワミ クヴァラヤーナンダ (著), S.L. ヴィネーカル (著)
簡単に言うと、どんな本?
アーサナ以外にも浄化法や呼吸法など幅広いインドの伝統的なヨガの技法について解説し、科学的な説明も試みている本です。
著者のクヴァラヤーナンダ氏は、現代ヨガの元になったクリシュナマチャリヤ氏やシヴァナンダ氏にも影響を与えたと言われている人物で、この本では心身の総合的な健康のための様々なヨガの技法を紹介しています。
どんな人にオススメ?
アーサナ以外のヨガの技法、浄化法や呼吸法、哲学などに興味が向き始めた人にとっては、幅広いヨガの側面を優しい文体で解説してくれている本なのでオススメです。
現代では「ヨーガセラピー」「ヨーガ療法」と呼ばれるものがあり、「ヨーガ療法士」という資格もありますが、その理論の土台になるものをつくったのがクヴァラヤーナンダ氏のようです。クヴァラヤーナンダ氏の本は、ヨーガを人の治療や自分の総合的な健康のために役立てたいと思っている人にもとても役立つと思います。
アーサナの解説部分は全体の中では少ないですが、クヴァラヤーナンダ氏の視点で、アーサナがどのように健康に役立つか、どんなアーサナを組み合わせると良いかといった例が書かれているので、アーサナからヨガに入った人にも良い刺激になる本であると思います。
私個人の読んだ時期・感想
私がこの本を読んだのは比較的最近で、現代に伝わっているヨガとはいったいなんなのかといろいろな研究をしたあとに、クリシュナマチャリヤ氏とシヴァナンダ氏が現代ヨガの重要な系譜に乗っているならば、彼らの師匠は誰なのだろう?と調べていったところ、記録に残っている人は少ないのですが、クヴァラヤーナンダ氏が浮かび上がってきました。
ヨーガ療法というものは名前は聞いたことがあって、私もそもそも健康のためにヨガを始めてそれを人の健康のために役立てたいと思っていたので、やっていることとしては「予防」や「治療」にも近く、ヨーガ療法には同じようなものを感じていました。
ヨーガ療法士というものにも興味はありましたが、どうも資格ビジネスのにおいがしてしまって手が出しづらく、そのためクヴァラヤーナンダ氏の本にも手が伸びなかったのですが、やはり系譜をたどっていく上では欠かせない人物であろうと感じ、遅ればせながら読んでみたといったところです。
しかし読んでみると、幅広いヨーガの技法がとてもよくまとまっていて、可能な限り科学的に根拠も示そうとしているし、誠実さを感じました。インドでの講義で習ったことなども共通するところがあり、伝統を感じました。
私もインドでやってきましたが浄化法などはなかなか過激なものもあり、ヨガ初心者の人にとっては、こんな世界があるのかーとびっくりされるかもしれませんが、ヨガのいろいろな側面にふれるには良い入り口になる本だと思います。
参考:インドでのヨガ生活
「ヨーガ・セラピー」の目次
- 第1章 ヨーガの病気観とヨーガ・セラピーの原理
- 第2章 正しい心の姿勢を培う
- 第3章 精神生理的メカニズムの再調整
- 第4章 身体浄化法、食事の原則
- 第5章 瞑想―すばらしい精神安定法
- 第6章 ヨーガ・セラピーの実践
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