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ヨーガスートラ解説 4.7-4.8 〜行為と結果〜

ヨーガスートラ解説 4.7-4.8 〜行為と結果〜

行為の結果は、来世以降にかならず返ってくる

ヨーガスートラを私なりに読み進めていくシリーズ。

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英訳出典:http://yogasutrastudy.info/
サンスクリット語辞書:http://spokensanskrit.org/

訳者の略称は下記の通りです。
[SS]: Swami Satchidananda
[SV]: Swami Vivekananda

Sutra 4.7

कर्माशुक्लाकृष्णं योगिनस्त्रिविधमितरेषाम्॥७॥
karma-aśukla-akr̥ṣṇaṁ yoginaḥ trividham-itareṣām ॥7॥

(読み)カルマーシュクラークルシュナン ヨーギナハ トリヴィダミタレーシャーン

(訳)ヨーギの行為は白(善)でも黒(悪)でもない。他者の行為は黒・白・グレーの3種類に分かれる。

[SS]: The actions of the Yogi are neither white [good] nor black [bad]; but the actions of others are of three kinds: good, bad and mixed.

[SS訳]: ヨーギの行為は白(善)でも黒(悪)でもない。しかし他者の行為は3種類(善・悪・その混合)に分かれる。

[SV]: Works are neither black nor white for the Yogis; for others they are threefold, black, white, and mixed.

[SV訳]: ヨーギの行いは黒くも白くもない。他者の行為は黒・白・グレーの3種類に分かれる。

Sutra 4.8

ततस्तद्विपाकानुगुणानामेवाभिव्यक्तिर्वासनानाम्॥८॥
tataḥ tad-vipāka-anugṇānām-eva-abhivyaktiḥ vāsanānām ॥8॥

(読み)タタハ タッヴィパーカーヌグナーナーメーヴァービヴヤクティヒ ヴァーサナーナーン

(訳)ヴァーサナー(行為によって蓄積する潜在的な力)によってもたらされる結果は、現在の生における欲に整合するときのみ、発現する。(その他のヴァーサナーは保留され、整合する生が訪れたときに発現する。)

[SS]: Of these [actions], only those vasanas (subconscious impressions) for which there are favorable conditions for producing their fruits will manifest in a particular birth.

[SS訳]: これらの行為のうち、結実に有効な条件を持つヴァーサナー(潜在意識の印象)だけが、特性の生において結果をもたらす。

[SV]: From these threefold works are manifested in each state only those desires (which are) fitting to that state alone. (The others are held in abeyance for the time being.)

[SV訳]: これら3種類の行為によってもたらされる結果が、現在の生における欲に整合するときのみ、発現する。(その他の結果は、保留されている)

解説・考察

4.6節などで述べられてきたように、ヨーガで瞑想して生まれた行為は善悪などの分類ができるものではなく、「ただ、なすべきこと」になります。他者から見ればそれは善悪で分類されるかもしれませんが、それはヨーギ本人にとっては分類できるものではないといいます。

≫ヨーガスートラ解説 2.12-2.15 〜カルマと苦〜
≫ヨーガスートラ解説 4.4-4.6 〜瞑想から生まれるもの〜

ヨーギ以外の者による行為は、黒・白・グレーの3種類に分かれると説明されます。

これらの行為は、結果をもたらすわけですが、そのもたらされ方の説明が4.8節で述べられています。

ここでヴァーサナーという言葉が出てきますが、これは行為によって蓄積し、あとで結果として現れる潜在的な力というように解釈されます。結果として発現していないヴァーサナーは、たまったカルマを表す「カルマ・アーシャヤ:カルマの矢筒」と同じ意味であるとグレゴール・メーレ氏は説明しています。

結果が具体的にどのように現れたり保留されたりするのか、ヴィヴェーカーナンダ氏の説明がわかりやすかったので引用してみます。

たとえば人間として生きて行為を行ったあと、動物として生まれ変わったとします。

その生で積まれたカルマは、次の煩悩として発現するために待機しているわけですが、人間の煩悩と動物の煩悩は明らかに異なるので、動物の煩悩としてフィットしているカルマは発現するが、人間の煩悩として現れるはずだったカルマは順番待ちで保留の状態になって、来世以降に再び人間として生まれた際に発現するということのようです。

わりと細かいですが、なかったことにはならないよ、しっかりあとで返ってくるよ、ということを伝えているように思えます。

≪ヨーガスートラ解説 4.4-4.6

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