梵:ज्ञान jñāna
英:higher knowledge, knowledge about anything, awareness, memorial, gnosis…
日:知、知識、智慧、気づき、ジュニャーナ(ニャーナ・ギャーナ・ンニャーナ)
ジュニャーナ(ニャーナ・ギャーナ)の意味
ジュニャーナ(ニャーナ・ギャーナ)とは、「高度な智」などを表す言葉。その智は文献などから得られるものではなく、無明の闇を取り除くことで自ら悟るものである。
ジュニャーナ(ニャーナ・ギャーナ)の発音と表記
サンスクリット語のjñānaは、カタカナ表記の難しい発音であり、表記には「ジュニャーナ」「ジナーナ」「ニャーナ」「ギャーナ」なども用いられる。
実際の発音は「ンニャーナ」に近い。
ジュニャーナヨーガ
ジュニャーナヨーガとは、全ては一つであり唯一の存在はブラフマンのみであるという不二一元論を悟るヨーガである。
たった一歩の道ではあるが、その道は果てしなく困難となることも多い。
ジュニャーナムドラー
ジュニャーナの名を冠した手印(ムドラー)があり、瞑想の際などに用いられる。
ジュニャーナとグノーシス
文献などから得られるものではなく自ら悟る智、という意味では「グノーシス」も同様な意味で用いられる。
グノーシスはギリシャ語で「(霊的な)知識」などを表す言葉で、グノーシス主義など歴史上の宗教で用いられてきた。
グノーシス主義では、伝統・権威よりも、個人的な精神的知識を重んじる。
RAI BAHADUR SRISA CHANDRA VASU氏によるシヴァサンヒターの英訳では、冒頭の一節で「The Jñāna [Gnosis] alone is eternal.」のようにジュニャーナとグノーシスと言い換えている。
関連記事
- 「クンダリニー・タントラ」を読む【30】第2章 3節:アージュニャーチャクラの位置や特徴
- チンムドラー・ジュニャーナムドラーのやり方・意味・違いに関する考察
- ヨガの大分類(ジュニャーナ・バクティ・カルマ・ラージャ)〜体を動かすヨガ・それ以外のヨガ〜
- バガヴァッドギーターとは 〜様々なヨーガや宗教哲学を統合した聖典〜
- ヨガの種類・流派一覧