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日本人に適したヨガ 〜正しい筋肉・深部柔軟性・陰陽バランス・洞察力〜

日本人に適したヨガ 〜正しい筋肉・深部柔軟性・陰陽バランス・洞察力〜

世界におけるバランサーとして、自らを洞察しバランスを整える

前回の記事はこちら。
≫国ごとに異なる「一般的なヨガ」と「インドのハタヨガ」の比較 〜体と文化〜

インドの伝統的なハタヨガと、世界のヨガについて比べてみましたが、では、日本人はどんなヨガをしたらいいのでしょう?

ヨガを選ぶ際の考え方のひとつとして、参考にしていただければ幸いです。

この記事の目次

日本人の身体的・文化的特徴に適したヨガ

欧米人・インド人と比較した日本人の主な特徴としては、とてもざっくり言うと、

  • 筋力は中間程度
  • 正座やあぐらの文化はあるが、椅子文化が主流で、股関節は固まりがち
  • 勤勉、和を乱さず足並みを揃える傾向
  • 宗教はよくわからない、なんか関わりたくない

といった感じかと思います。

これをふまえて、日本人に適していると思われるヨガは、以下のようなものかと思います。

  • 不要な筋肉をつけず、必要な筋肉をバランスよく整える
  • 固まっている体幹(股関節・背骨・肋骨・肩)に本来の柔軟性を取り戻す
  • 心と体を休めるために「陰」のヨガを取り入れる
  • 瞑想によって集中力・洞察力を高め、「智慧」を養う

様々な国で行われているヨガは、その国の人の特徴を反映して変化を続けています。

今の日本で行われているヨガは、欧米から伝わってきたものが主流になっているためエクササイズ要素が多くなっていますが、本来のヨガの持つ要素に着目しながら少しずつ日本なりのヨガへと変化していくと良いかと思います。

日本は世界において、いろいろな面で「中庸」な国であると思います。

身体的にも偏りが少なく、特定の思想にも偏っていない(逆に、思想が無いという点でとっても偏っているかもしれませんが)ので、世界におけるバランサーとして、もっと日本人は活躍できるのではと思っています。

イメージとしては「スターウォーズにおけるジェダイ」のような存在になれるのではないかと思います

日本人には、それなりの歴史と資質が備わっています。

不要な筋肉をつけず、必要な筋肉をバランスよく整える

正しいヨガで使う筋肉は、一般的な筋トレとは異なり、外側よりも内側、表側より裏側が主になります。

ムキムキになりたいという人は筋トレをしてアウターマッスルを鍛えるのが良いですが、本来の美しい姿勢・動きやすく省エネな身体を作るには、ヨガの筋肉の使い方が理に適っています。

不要な筋肉は、むしろ必要な筋肉の邪魔をしてしまいます。なのでヨガをしている人はパワフルなポーズをすることができても、お腹(腹直筋)が割れている人は少ないですし力こぶ(上腕二頭筋)もそれほどムキっとしていません。

女性にとっては特に、不要な筋肉があると女性らしい体のラインを損なってしまうでしょう。

ヨガも正しく行わないと、アウターマッスルを使ってそれっぽくポーズができてしまいます。自分で練習を続けられるようになるために、まず正しいやり方を習っておくのが良いでしょう。

固まっている体幹(股関節・背骨・肋骨・肩)に本来の柔軟性を取り戻す

表面的な柔軟性を高めても、深部が固まっていたらすぐに元の身体にもどってしまいます。

マッサージに通い続けないようにするためには、体幹の動かし方の癖を変える必要があります。

長年積み重なった癖を変えるというのはなかなか簡単ではありません。それは心のガンコさも大きく関わっています。

座り仕事で固まっている太もも裏・お尻(ハムストリングス)には、人間の執着がつまっているとも言われます。前屈の柔軟性を高めるにはハムストリングスを「支配する」のではなく「解放する」必要があります。

体幹を正しく動かし、深部から柔軟性を高めるためには、筋肉の使い方を変える「陽」のヨガと、筋肉の休め方を思い出す「陰」のヨガをバランスよく行うのがとても有効です。

≫パスチモッターナーサナ(前屈のコツ)

心と体を休めるために「陰」のヨガを取り入れる

日本や欧米で一般的に行われているエクササイズとしてのヨガでは、最後にシャヴァーサナが短時間入るぐらいで、全体的に「陽」の面が強調されがちです。

そもそもインドのハタヨガは、ポーズごとにしっかりリラックスが入ったり呼吸法も丁寧に行ったりするので、陰陽のバランスが取りやすいつくりになっていますが、エクササイズとしてヨガを始めた人にとっては違和感があるかもしれません。

しかし陰ヨガ・リストラティブヨガといった「陰」に振り切ったヨガが、ほかならぬ欧米から生まれたように、「陽」に偏りすぎずバランスを取らねばならないとする考え方も確実に存在します。

「陰」のヨガは、筋肉の休め方を思い出し、身体の深部を動かすことで、固まっていた心も柔らかくします。

本来、ヨガのメインテーマは体よりも心を整えることです。

ヨガと影響し合いながらインドや中国を経て伝わってきた仏教、禅など、良いものをたくさん内包している日本は、身体を動かす以外のヨガの要素をもっと活用できる素質を持っていると思います。

日本人は特に心を固まらせて疲れがちなので、心も体も休める「陰」の要素も取り入れていくのはとても良いと思います。

≫陰ヨガ・リストラティブヨガとは

瞑想によって集中力・洞察力を高め、「智慧」を養う

瞑想の効果・始め方

様々な情報や価値観がSNSで飛び交い、それでも他と歩調を合わせなくてはならないことの多い日本において、心を波立たせないようにするためには、瞑想がとても有効な練習になります。

瞑想は、話題にはなっているけれど、なかなかとっつきにくいものですし効果がわかりにくいので続かないことも多いでしょう。

なので、まずは「姿勢」から整えていくのが実用的でわかりやすいです。いきなり坐って長時間じーっとしているのは、身体的にも難しいものです。体が揺らげば、心も揺らぎます。

心が揺らがない状態、つまり「集中力のある」状態になると、やるべきことに集中することでき、仕事の能率も上がり、つまらないことに心乱されにくくなって心の健康にも役立ちます。

瞑想と宗教の関係

宗教的要素をなるべく排除して方法論としてまとめられたマインドフルネス瞑想は、欧米を中心にもてはやされつつあります。「宗教は怖い」と思ってしまいがちな日本人にとっても、瞑想の入り口としては入りやすいかと思います。

日本人は宗教について無知であるが故に、「宗教は怖い」という考えがまず浮かんでしまいます。
知らないものは、たしかに怖いですね。

しかし、このまま宗教に対して無知でありつづけるのは、とても違和感があります。世界から見ても「ココが変だよ日本人」とよく思われるポイントでしょう。
信じる対象は自分自身で選ぶべきですが、洞察力を持って様々な宗教を知っておくのが良いと思います。

宗教と瞑想が深く関係している理由としては、「信じる」という行為自体も「瞑想」だと言えるからだと思います。信じることに「集中」することで、雑念が消えていきます。

なぜ宗教が生まれ、今の世も最重要な要素として人間の中に存在しているのかというと、人間本来の幸せに関わる大切な要素がそこにあるからでしょう。「欲などの雑念が消えたときに、本来の幸せが現れてくる」ことを「悟った」人々がいたのです。

「キリストを信じる」「科学を信じる」「医学を信じる」、信じる「対象」を選ぶのは自分です。そのためには、その対象が信じるに足るものであるかを判断する感覚が必要です。

そこで「洞察力」を持って、いろいろな情報や感情に惑わされずに、正しい知識を得るようにしたいものです。

知識と智慧

知識がないと瞑想を始めることは難しいですが、瞑想を深めていくことで、結局ほとんどの知識は不要だと気づきます。本来、人間には誰に教わることもなく最適な道を選ぶことのできる「智慧」が備わっていることに気づきます。

考え続けたり、色々調べていても答えがでなかったけれど、一度アタマをリセットしてみたら、いい答えが見つかった(降りてきた?)、という経験は誰にでもあると思います。

「智慧」が現れるのを邪魔してしまっているのは、多くの不要な知識です。洞察力を持って、必要な知識を取り入れ、不要になった知識は執着せず手放していくことで、本来の「智慧」が現れてきます。

洞察力を養うためには、ヴィパッサナー瞑想で用いられている方法など、精神論ではなく具体的な練習法があります。これらも日本人に適したヨガとして取り入れられていくと良いと思います。

≫色々な瞑想法がつくり出された理由を考えてみる

自分の変化に気づきながら、いろいろなヨガをやってみる

これらの考え方のもとに、私も「陽」のヨガやピラティス・「陰」のヨガ・瞑想、といった要素を取り入れたり手放したりしながら、日本人ならではのヨガを作ろうとしています。

日本人に合ったヨガはおそらく決まった形ではなく、バランサーにふさわしく、自分自身を洞察し、バランスの崩れに気づいて整えるために、今の自分に最適なヨガを自分で選べるようになるのが理想的だと思います。(洞察力が足りないと、ダークサイドに堕ちるわけですね)

そのための、洞察力を高める練習法、そしてバランスを整えるためのいろいろな選択肢を示すことを私は意識しています。

いろんなヨガを一人で教えている人は少ないようで、なんでそうしているのかインストラクターの方々に聞かれることも多いですが、そういう理由です。

私自身も、自分の状態に気づきながら、瞬間瞬間の自分に合ったヨガを選択して練習するのが気持ち良いと感じます。

まずは、ヨガスタジオにいるキラキラした人たちにも惑わされずに、自分の心と体の現状・そして変化に気づく洞察力を身につけましょう(ただ、美しい体に憧れて始めるのは、入り口としては良いと思います)。

わずかな変化にも気づけるようになれば、ヨガの練習がとても楽しくなります。

 

参考書籍:
陰ヨガの新しい教科書 Insight Yoga
ヨーガ本質と実践

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