左右の違いは様々な病気や不調の種になる
ねじりのポーズ(アルダマツェンドラーサナ)のように、左側と右側があるポーズを行なったときに、「片側だけすごくできるけど、反対側は異常にできない」ということを経験された方は多いと思います。
特に骨盤周りの癖や歪みが関係していることが多く、椅子文化の国の人々によく見られる特徴です。
この癖や歪みは、様々な病気や不調も引き起こす種にもなります。
左右両側があるヨガポーズやピラティスの動きは、自分の癖や歪みに気づき、直していくための効果的な練習になります。
バランスを取り戻すには、片側に執着しないこと
体を均等にバランスよく使えるようになるためには、「できている側」に執着しないことです。
まず「両側ともあまりできないけれど、均等な状態」に戻ることを意識すると良いと思います。
できている側が一旦できなくなるのは、不安・もったいないといった気持ちになるかもしれませんが、それもまた手放すべき雑念です。
「できている」と思っても、反対側が異常にできない場合は、それは代償動作を利用した幻であることが多いです。そのまま片側ばかり練習しても、何年も状況が進まないどころか、別の歪みが進んでしまうこともあります。
一旦、ニュートラルに戻って、子供が最初に歩き方を覚えるように、行ってみましょう。
癖や歪みや、過去の出来事やトラウマなどから生まれます。それが起こる前の体に戻って、純粋な心と体で再び始めてみるということです。
「いままでこうやってきたから」という執着を捨てて、正しいやり方を、初心に戻って身につけていくこと。遠回りのようで、実は近道です。