ちょっとしたアーサナ名のネタです。
先日、「正しいアーサナ」に関する記事を書きましたが、インドで習ったポーズがちょいちょい違ってたシリーズのなかでは、「ターダーサナ」がわりと一番ビックリでした。
日本のRYT200では超基本姿勢として最初に習って感動したターダーサナが、インドでシヴァナンダベースのヨガを習ったときは、写真のように全然別のポーズだったんです。つま先立ちで背伸びするポーズですね…。
アイアンガーさんとサッチャナンダさんの本、世界中で参考にされていますが、こういう違いがよく見られます。
≫ハタヨガの真髄
≫Asana Pranayama Mudra Bandha
サッチャナンダさんのターダーサナは、全身浄化のシャンカプラクシャーナ(壮絶すぎてまだ記事に書けてませんが)にも使っていたポーズで、簡単なように見えますが自分の中心軸をしっかり感じることができ、消化器系を刺激するとても良いポーズです。
基本姿勢として習ったターダーサナはMountain Pose(山のポーズ)だったのに対し、こちらのターダーサナはPalm Tree Pose(ヤシの木のポーズ)…そしてシヴァナンダ太陽礼拝にも入っているMountain Poseはまた別で、ダウンドッグに近い逆V字型のポーズ…
知ってる人には大混乱でしたが、知らなければ、それはそれ。
言葉の知識は時に、集中の邪魔をします。
アーサナ名を覚えること自体は、とても良いことだと思います。
サンスクリット語の響きが持つパワーを得たり、そのアーサナが表す動物や賢者などの意味を知ってその姿になりきるという姿勢も有効であると思います。
でも、元々口伝で伝わったもの、いろいろな解釈があるということは受け入れましょう。同じポーズ名なのに前に習ったことと違う!と思っても、そこに執着しすぎないのが良いかと思います。
それぞれ解釈されたポーズにはそれなりの、明確な意図があります。
(というか「ターダ」自体は「山」と「ヤシの木」両方意味するの???とか考え始めたらキリがないのでここではやめときます。サンスクリット語には、1つの語にたくさーんの意味があります。)