筋肉は、強く縮んだあとに、伸びやすくなります。
「縮める」といってもいくつか種類があって、長さを短くするだけでなく、
重い荷物を持っている時の腕のように、長さは変わらなくても強く筋肉は縮んでいる(力を使っている)状態があります。
これをアイソメトリック収縮(等尺性収縮)といいますが、
つまり「引っ張り合う」「押し合う」力を使っている感じです。
限界まで伸ばしながら、そこで体の中で「引っ張り合う」「押し合う」力を使う。
そんなポーズが、ヨガにはたくさんあります。
「正しくヨガをすると体がやわらかくなりやすい」という原理はこれによるものが大きいと思います。
長いこと動かしていなくて可動域が狭くなった筋肉を、怪我しないように動かし始めるためにとても有効な方法で、リハビリなどでも用いられます。
注意深く体を観察しながら、限界まで行ってみてください。
限界で、数呼吸キープしたあと、体の変化を観察してみましょう。