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坐法の選び方・練習法、左右対称の坐法・非対称の坐法について

坐法の選び方・練習法、左右対称の坐法・非対称の坐法について

非対称な坐法を使う場合は、たまに左右の足を逆にして練習しましょう

瞑想などに使われる坐法の中には、左右対称の坐法と、左右非対称の坐法があります。

坐法の選び方、練習のやり方の参考のために、簡単にまとめておきます。

この記事の目次

左右非対称の坐法の例

いわゆる「あぐら」と呼ばれるものにも様々なものがありますが、これらはみんな左右非対称です。

参考:ヨガ・坐禅の「あぐら」やり方一覧

瞑想に適している坐法として、多くの流派においてパドマーサナ(蓮華座・結跏趺坐)が用いられ、ハタヨーガではシッダーサナ(達人座)が最上とされることが多いようです。

これらの坐法がなぜ適しているかについては、瞑想法など深い部分に関係するので、別の記事で改めて考察しようと思います。

パドマーサナ(蓮華座・結跏趺坐)

シッダーサナ(達人座)

初心者には、スカーサナ(安楽座)やアルダパドマーサナ(半分の達人座)が用いられることも多いでしょう。

スカーサナ(安楽座)

アルダパドマーサナ(半分の達人座)

その他に、左右非対称の坐法としては、ディヤーナヴィーラーサナも瞑想に用いられることがあります。

ディヤーナヴィーラーサナ

左右対称の坐法の例

日本人にとって馴染みが深いのは、ヴァジュラーサナ(金剛座・正座)かと思います。

正座から派生する形として、ヴィーラーサナ(英雄座・割座)やバドラーサナ(吉祥坐)があります。

ヴァジュラーサナ(金剛座・正座)

ヴィーラーサナ(英雄座・割座)

バドラーサナ(吉祥坐)

割座に似ている「お姉さん座り」も左右対称ですが、股関節を内旋・膝下を外旋する度合いが強く、脚全体や骨盤周りに癖がついてしまうこともあり、瞑想に適した座法としては登場しません。

あとは、バッダコーナーサナ(がっせきのポーズ)があります。これもしっかり練習して背骨が立ったまま膝が降りるようにすれば、瞑想に適した坐法になります。

バッダコーナーサナ(がっせきのポーズ)

その他、たとえば「体育座り」も左右対称ですが、骨盤が後ろへ倒れて背中が丸まってしまうので、瞑想には適していないかと思います(体育座りの悪影響などについては、いろいろ議論されていますね)。

いわゆる「うんこ座り」も左右対称ですが、坐法といえるのか微妙なところです。長時間行うのは難しいですね。股関節や膝・足首の柔軟性を高める良い練習にはなります。似ているヨガポーズとして、マーラーサナ(花輪のポーズ)があります。

マーラーサナ(花輪のポーズ)

坐法の選び方、練習のやり方のポイント

坐法は左右対称が良いのか、非対称でも良いのか?

坐法において重要なのは、以下のようなことがあるかと思います。

  • 快適に安定した状態で、長時間座っていられる。
  • 背骨が自然なS字を描いて、垂直に保つことができる。

これらを満たしているのあれば、座る地面は床でも椅子でも、脚はどのように組んでいても、自分にとって快適で安定していれば良いと思います。

坐法の練習のポイント

重要なのは背骨が立っていることなので、骨盤が前後へ倒れてしまう場合は、壁を背にして練習するのも良いでしょう。また、お尻の下にヨガブロックや畳んだバスタオルなどを敷いて高さをつくると、骨盤を立てやすくなります。

理想的な形で坐るには、股関節や背骨の柔軟性が重要です。身体の中で硬いところや弱いところが見つかったなら、それらを改善するヨガポーズやピラティスのエクササイズなどを練習すると良いでしょう。

参考:機能解剖学事典・動きに関わる筋肉一覧

非対称な坐法を使う場合は、ずっと同じ組み方で練習するのではなく、足を逆に組んだ形でも練習するのが良いでしょう。

同じ側だけで練習していると、股関節や腰椎に癖がついて、骨盤が偏ってしまうこともあります。

どちらの側でやろうか…という雑念を除いたり、足首・膝・股関節などの癖をなくして骨盤調整をしたいという目的があるなら、左右対称の坐法を練習するのが良いでしょう。

男性ヨガインストラクター 高橋陽介の写真

高橋陽介

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