梵:ईश्वरप्रणिधान īśvarapraṇidhāna
英:devotion to God
日:祈念、献身、帰依
イーシュヴァラプラニダーナの意味
イーシュヴァラプラニダーナとは、至上神「イーシュヴァラ」への帰依・献身という意味の言葉。
イーシュヴァラが何を表すかは一定ではなく、どう定義するかによって解釈が異なる。ヒンドゥー教においては、世界を創造し支配する最高神を表すが、宗派によってはそれをヴィシュヌと同一視したり、シヴァと同一視したりする。
仏教においてイーシュヴァラは「自在天」と漢訳された。
全ての事物の中に創造主である神が内在すると考えれば、全ての事物を好悪なく愛するべし、と解釈することもできる。
ヨーガスートラにおけるイーシュヴァラプラニダーナ
ヨーガスートラ2章45節「イーシュヴァラプラニダーナ(宇宙意識への完全な帰依)によって、サマーディは達成される。」
ヨーガスートラでは、アシュターンガヨーガ(8支則のヨーガ)のニヤマの中のひとつとしてイーシュヴァラプラニダーナがあり、またそれとは別軸でのクリヤーヨーガの中のひとつとしても挙げている。
ニヤマの5項目
- シャウチャー
- サントーシャ
- タパス
- スヴァーディヤーヤ
- イーシュヴァラプラニダーナ
ヨーガスートラのクリヤーヨーガ
- タパス
- スヴァーディヤーヤ
- イーシュヴァラプラニダーナ
関連記事
- ヨーガスートラ解説 2.40-2.45 〜ニヤマ(勧戒・個人的規範)〜
- ヨーガスートラ解説 2.1-2.3 〜5つの煩悩と3つの実践(クリヤー)〜
- ヨーガスートラが示す、第1支則「ヤマ」を実践する意味
- ヨーガスートラが示す、第2支則「ニヤマ」を実践する意味
- ヨガの目的・基礎知識〜自分なりに、8支則をライフスタイルへ取り入れる〜
- 現代人向けヨガのやり方(始め方・深め方) 〜入りやすいところから入って、8支則で方向性を確認する〜
- ヨーガ・スートラとは 〜現代ヨガの重要教典のひとつ・瞑想の教科書〜