手の太陰肺経の役割
肺は「相傅(そうふ)の官」と呼ばれ、君である心(しん)を補佐する。
呼吸によって、清気を取り入れ、濁気を吐き出す。
また、肺は宣発・粛降を司るとも言われる。宣発は上へ広げるという意味で、体内の濁気を上へ外へと広げて吐き出す。粛降は下に降ろすという意味で、大気中の清気を取り入れて体の下の方へ運ぶ。
手の太陰肺経の経穴一覧
LU1 中府(ちゅうふ)
要穴:募穴
穴性:宣散肺気、養陰補脾
LU2 雲門(うんもん)
穴性:宣調肺気
LU3 天府(てんぷ)
穴性:宣通肺気、清熱散結
LU4 俠白(きょうはく)
穴性:宣通肺気
LU5 尺沢(しゃくたく)
要穴:合水穴
穴性:清泄肺熱、粛降肺気
LU6 孔最(こうさい)
要穴:郄穴
穴性:理気潤肺、清熱止血
LU7 列缺(れっけつ)
要穴:絡穴、四総穴、八脈交会穴
穴性:宣肺疏風、通経活絡、通調任脈
LU8 経渠(けいきょ)
要穴:経金穴
穴性:宣肺理気、止咳平喘
LU9 太淵(たいえん)
要穴:兪土穴、原穴、脈会
穴性:去風清肺、止咳化痰
LU10 魚際(ぎょさい)
要穴:栄火穴
穴性:清肺熱、利咽喉
LU11 少商(しょうしょう)
要穴:井木穴
穴性:清熱、利咽、回陽救逆
手の太陰肺経に関連するヨガポーズ(アーサナ)
胸を開いて腕を伸ばすアーサナで意識し、呼吸を深めるようにすると良い。
参考文献
「ツボ単―経穴取穴法・経穴名由来解説・〔ユ〕穴単語集」坂元 大海 (著), 原島 広至 (著)