11月に入って、気温も下がっていきますね。
人は自分で熱を生み出せるはずなのに、その働きがうまくいかなくなると体が冷えてきたり、あるいは実際は冷えていないのに「冷えている」と感じてしまうようになります。
体の熱がうまく生まれて巡るようになって、体が冷えにくく秋冬も快適に過ごせるようになるためにはどんなことをしたらいいのか。
アーユルヴェーダの考え方を元に私が実践している方法をご紹介します。
ヴァータ&カパを高めない・ピッタを高める食生活
アーユルヴェーダの考え方では、ピッタが下がり・ヴァータ&カパが過剰になると体が冷えやすくなります。
そのため、ピッタを高め・ヴァータ&カパを下げるような食べ物を摂るようにすると良いです。
カパ・ヴァータ・ピッタの各ドーシャについての解説は下記の記事を参考にしてください。
≫ヨガの選び方・食生活などの指針となる「ドーシャ」とは(アーユルヴェーダ)
ピッタを下げる食べ物
・・・冷たいもの・脂っこいもの・甘いもの・重たいもの・鮮度の低いもの・作り置きしたものやレトルト食品・生野菜
ピッタを上げる食べ物
・・・辛いもの・温かいもの
基本的には、温かいもの・スパイスの効いたものを摂ると良いでしょう(激辛は、ピッタが過剰になって消化器系の不調につながるので控えましょう)。
辛いものが苦手な人も、シナモンのように血行を良くするスパイスもあるので、好みに合わせていろいろ試してみると良いと思います。
シナモンはパウダーで持っておくと、トーストに振りかけたりヨーグルトやシリアルにかけたりして使いやすいです。
体を温める代表的なスパイスはショウガですが、ショウガは生で食べるのと加熱して食べるのとでは効果が異なりますので、使い分けて考えましょう。
- 生のショウガ:殺菌作用→病気の予防などに
- 加熱したショウガ:体を温める作用
生のショウガは、鮮度の高い状態ですりおろしやスライスしたものが良いですが、簡単に摂るにはチューブで持っておいて、料理などに入れるのも良いでしょう。
加熱したショウガを簡単に摂る方法としては、乾燥ショウガパウダーを持っておくと、料理や飲み物にすぐ入れられるのでオススメです。
私はゆず茶に入れて飲んだりします。
毎日飲むなら、↓こちらがコスパが良かったです。
その他のドーシャと食べ物の関係性は、下記の記事を参考にしてください。
≫食物の6味と6性質 〜今の体質(ドーシャ:ヴァータ・ピッタ・カパ)に合ったものを食べる、アーユルヴェーダの助言〜
体を温めるヨガ
体を温める動きとしては、基本的には体幹から動かし、末端もしっかり動かすということが大切です。
同じポーズを行うにしても、やり方によって効果が異なってきます。ちゃちゃっと簡単に行ってしまうと、あまり体を温める効果が得られませんので、体幹をしっかり使うポーズを、少しゆっくりめのヴィンヤサで行い(意外とゆっくりしっかり動くほうがキツいものです)、長めにキープするのも良いかと思います。
パワンムクターサナ1で全身を動かして準備したあと、太陽礼拝や、体幹を使うポーズをいくつか行うと良いでしょう。
体を温める呼吸法
ヴァータを下げるスーリヤベダナ・プラーナーヤーマ(太陽の呼吸法)、カパを下げるカパラバティがオススメです。
また、自律神経を整えるアヌローマ・ヴィローマも行っておきましょう。
順番としては、カパラバティ→アヌローマ・ヴィローマ→スーリヤベダナが良いかと思います。