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「クンダリニー・タントラ」を読む【43】第3章 6節:スワディシュターナチャクラの覚醒方法

「クンダリニー・タントラ」を読む【43】第3章 6節:スワディシュターナチャクラの覚醒方法

仙骨付近の第2チャクラ、スワディシュターナチャクラの覚醒方法

「クンダリニー・タントラ/スワミ・サティヤナンダ・サラスワティ著」を読み進めていく形で、クンダリーニヨガ(クンダリニーヨーガ)の概要を紹介していく連載記事です。

「Kundalini Tantra 英語版 ペーパーバック」 Swami Satyananda Saraswati (著)

「Kundalini Tantra 英語版 Kindle」 Swami Satyananda Saraswati (著)

参考:クンダリニーヨーガ(クンダリーニヨガ)の研究まとめ

今回は、第3章の6節、スワディシュターナチャクラ覚醒の行法のやり方に関する部分です。

スワディシュターナチャクラ自体の詳しい説明は、以下の記事を参考にしてください。

参考:スワディシュターナチャクラの解説

以下、引用部分の太字強調は私が個人的に重要と思ったところを示したものです。

この記事の目次

スワディシュターナチャクラ覚醒の流れ

The sadhana for awakening swadhisthana chakra is solely concerned with the uro- genital systems of the body – the prostate gland and testes in the male, and the genito- ovarian system in the female. There are two very powerful practices which rechannel sexual energy and help bring about the awakening of swadhisthana. These are vajroli and sahajoli mudras. Vajroli is practised by males and sahajoli by females. There are simple forms of vajroli and also more difficult techniques which require the direct guidance of a guru.

スワディシュターナチャクラの覚醒法は、もっぱら泌尿器系に関わっており、男性は前立腺や精巣、女性は生殖器・卵巣に関係しているといいます。

ここでは「ヴァジローリームドラー(男性向け)」「サハジョーリームドラー(女性向け)」という2つの重要な行法を行っていきます。これらは性的エネルギーの流れを変えて、スワディシュターナチャクラの覚醒を導きます。

ここで紹介されるヴァジローリームドラーは初歩的なやり方で、より高度なヴァジローリームドラーは師匠から直接教わるべきものであるといいます。

これらの行法は、ハタヨーガの中ではよく出てくる名前ですが、同じ名前でも教典によって全く違う方法を示している場合があります。性に関する行法なので、解釈の仕方が流派や宗派によって大きく異なる場合もあるのでしょう。おそらくサティヤナンダ氏もその意味も含めて、高度なヴァジローリームドラーもあるという含みをもたせたのかと思います。

参考:ハタヨーガプラディーピカー概説 3.83-3.102 〜性的ヨーガのムドラー、ヴァジローリー、サハジョーリー、アマローリー〜

参考:ゲーランダサンヒター概説3.1-3.5 〜21(25)種のムドラー〜

However, the practice given here can be performed by anyone who is thoroughly familiar whith shalabhasana, dhanurasana and uddiyana bandha. When these practices are performed, vajroli and sahajoli can be perfected with reasonable ease.

この節で示されている行法は、シャラバーサナダヌラーサナウディヤナバンダを十分に熟達している人であれば誰でも行えるものであり、ヴァジローリームドラーやサハジョーリームドラーの実践を容易に・完璧にするためには、それらの練習を行っておくと良いと説明されています。

ダヌラーサナ(弓のポーズ)

Note: See the section entitled, ‘Difference between moola bandha, vajroli and ashwini mudras’, given in Chapter 5 of this section.

混同されやすい、骨盤底筋を使った行法の「ムーラバンダ」「ヴァジローリームドラー」「アシュウィニムドラー」の違いについては、以下ムーラダーラチャクラの行法の項で説明されています。

参考:「クンダリニー・タントラ」を読む【42】第3章 5節:ムーラーダーラチャクラの覚醒方法

Practise

The sadhana (practices 1-4) for awakening swadhisthana chakra, should be perfected over a period of one month. It should be kept in mind that swadhisthana is the switch for bindu visarga, and therefore, the sadhana for swadhisthana also brings about a simultaneous effect on and awakening of bindu. You can also continue the sadhana for ajna and mooladhara chakras.

ここから示されるスワディシュターナチャクラ覚醒のための4つの行法は1ヶ月間行い、これまでのアージュニャーチャクラ・ムーラダーラチャクラの行法も続けるべしと指示されています。

スワディシュターナチャクラはビンドゥ・ヴィサルガのスイッチであることも心に置いておき、これらの実践はビンドゥの覚醒にもつながっていることを意識しておくと良い、と示されています。

参考:「クンダリニー・タントラ」を読む【36】第2章 9節:ビンドゥ・ヴィサルガ

スワディシュターナチャクラ覚醒の準備に適したアーサナ

A large number of asanas have a direct effect on swadhisthana chakra and help to bring about initial purification and sensitization. We suggest that you practise shakti bandha series, bhujangasana, shashankasana, dhanurasana and shashank- bhujangasana.

スワディシュターナチャクラの覚醒の準備に適したアーサナとして、上記のアーサナに加えていくつかのアーサナが示されています。これらは初期の浄化や、感覚を磨くことにつながるといいます。

シャクティバンダシリーズ(パワンムクターサナ3)、ブジャンガーサナ(コブラのポーズ)、シャシャンカーサナ(チャイルドポーズ)、ダヌラーサナ、シャシャンクブジャンガーサナ、といったものが列記されています。

現代ヨガでは、シャシャンカーサナはうさぎのポーズとして頭頂を床につける形で行われることが多いですが、シヴァナンダヨガではチャイルドポーズを指します。

シャシャンクブジャンガーサナは現代ヨガではマイナーなポーズですが、チャイルドポーズとコブラのポーズを繰り返して行う動きを指します。


(画像出典:Asana Pranayama Mudra Bandha

ちなみにここで出てきたブジャンガーサナ、シャラバーサナ、ダヌラーサナは、うつぶせの後屈ポーズとしてシヴァナンダヨガの標準の流れに組み込まれています。これらは恥骨や下腹部を刺激するので、スワディシュターナチャクラの覚醒につながります。シヴァナンダヨガのアーサナ順は、頭頂の刺激(シルシャーサナ)から始まって、上から順番にチャクラを刺激していくようにつくられているといいます。

参考:シヴァナンダヨガのアーサナ(ポーズ)内容&順番図解

行法1:チャクラの位置を把握する

Sit in a comfortable position. Move one finger down to the lowest end of the spine and feel the coccyx, the tailbone. Then move the finger up about one inch, along the sacral portion of the pelvis, and press hard for one minute. When you take the finger away, you will experience a residual sensation. About half an inch deep into that sensation is the location of swadhisthana chakra. Concentrate on it for 2 minutes or so repeating mentally, ‘swadhisthana, swadhisthana, swadhisthana’.

快適な坐法で坐ります。1本指で背骨の下の方をたどっていって、一番下の尾骨をさわります。その先端から1インチ(約2.5cm)上がったところに仙骨があり、そこを指で1分間、強く押します。

そして指を仙骨から離したとき、押していた余韻を感じるでしょう。その体表の位置から、0.5インチ(約1.3cm)ほど身体の中へ入ったところに、スワディシュターナチャクラがあります。

スワディシュターナチャクラの位置に2分間集中しながら、頭の中で「スワディシュターナ、スワディシュターナ、スワディシュターナ…」と唱えます。

行法2:クシェートラムの位置を把握する

If you feel down to the lower end of the abdomen, you will come to a bony portion at the front part of the pelvis. This is called the pubis, and is the anatomical location of swadhisthana kshetram. Press hard on this area for about one minute. Then remove the finger and concentrate on the point where your finger was and repeat mentally, ‘swadhisthana, swadhisthana, swadhisthana’.

下腹部を下へたどっていくと、恥骨にたどりつきます。これがスワディシュターナチャクラのクシェートラム(対応する体表の点)です。

恥骨を1分間、指で強く押します。指を離した後、その位置に集中しながら、頭の中で「スワディシュターナ、スワディシュターナ、スワディシュターナ…」と唱えます。

行法3:アシュウィニムドラー

Sit in any meditative posture. Relax the whole body, close the eyes and breathe normally. Contract the sphincter muscles of the anus for half a second, relax them for half a second, then contract them again and continue like this. Try to feel the waves spreading up to hit swadhisthana chakra. Focus your whole attention on the lower end of the spine and feel the pressure waves. Continue this for a few minutes.

瞑想に適した坐法で坐ります。全身をリラックスして目を閉じ、自然に呼吸をします。

肛門括約筋を、0.5秒間収縮し、0.5秒間ゆるめ、それを繰り返します。

スワディシュターナチャクラから広がる波を感じ取るようにします。全ての気づきを背骨の下端に向け、圧の波を感じます。

これを数分間続けます。

行法4(男性向け):ヴァジローリームドラー

Sit comfortably in siddhasana, preferably with a thin cushion or a folded blanket beneath the buttocks. Close the eyes and relax. Try to draw the sexual organ upward by pulling and tensing the lower abdomen and contracting the urinary system. This contraction is similar to that which is made when the urge to urinate is controlled. Try not to perform moola bandha or ashwini mudra at the same time. Contract for 10 seconds, release for ю seconds and continue this alternately. Concentrate on the kshetram at the pubis all the time, repeating mentally, ‘swadhisthana, swadhisthana, swadhisthana’. Continue for a few minutes.

厚みのあるクッションや畳んだ毛布の上をお尻の下になるべく置いて、シッダーサナで快適に坐ります。目を閉じてリラックスします。

生殖器全体を引き上げるように、下腹部や泌尿器系周辺の筋肉を収縮します。この収縮は、小便をがまんする(排尿を途中で止める)ことと似ています。

ただし、これをやりながらムーラバンダやアシュウィニムドラーが同時に起こってしまわないように(つまり会陰や肛門は収縮させないように)気をつけながら行います。

排尿を途中で止めるような収縮を10秒間キープし、10秒間緩める、これを繰り返します。

恥骨のクシェートラムに意識を集中し、頭の中で「スワディシュターナ、スワディシュターナ、スワディシュターナ・・」と唱えます。

これを数分間続けます。

行法4(女性向け):サハジョーリームドラー

Sit comfortably in siddha yoni asana, preferably with a thin cushion or folded blanket beneath the buttocks. Make sure your foot is perfectly clean before you place the heel inside the vaginal entrance. Close your eyes and relax. Contract the muscles of the vagina and then relax them several times in succession. Gradually increase the contraction until it becomes more intense and deep. Hold the contraction for 10 seconds, release for 10 seconds and continue like this, mentally repeating, ‘swadhisthana, swadhisthana, swadhisthana’. Continue for a few minutes.

厚みのあるクッションや畳んだ毛布の上をお尻の下になるべく置いて、シッダヨーニアーサナで快適に坐ります。かかとが性器にふれることになるので、事前に足を清潔な状態にしておきます。

目を閉じて、リラックスします。

膣の筋肉を、10秒間収縮、10秒間ゆるめる、これを連続して繰り返します。少しずつその収縮をより強く深くしていきます。

頭の中で「スワディシュターナ、スワディシュターナ、スワディシュターナ…」と唱えながら、数分間続けます。

これらヴァジローリー・サハジョーリームドラーの収縮&ゆるめる動きは、妊婦さんや高齢の男性などが骨盤底筋の使い方を向上させるために行う「ケーゲル体操」と共通する動きを行っています。生殖器系や泌尿器系の健康のためにも、とても効果のある行法です。

次記事:「クンダリニー・タントラ」を読む【44】第3章 7節:マニプーラチャクラの覚醒方法

前記事:「クンダリニー・タントラ」を読む【42】第3章 5節:ムーラーダーラチャクラの覚醒方法

参考文献

「Kundalini Tantra 英語版 ペーパーバック」 Swami Satyananda Saraswati (著)

「Kundalini Tantra 英語版 Kindle」 Swami Satyananda Saraswati (著)

「密教ヨーガ―タントラヨーガの本質と秘法」本山 博 (著)

「クンダリニー」ゴーピ・クリシュナ (著), 中島巌 (翻訳)

「Asana Pranayama Mudra Bandha 英語版」Swami Satyananda Saraswati (著)

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高橋陽介

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