様々な症状の原因となる「ドーシャバランス」
アーユルヴェーダの基本要素となっているドーシャ。
≫ヨガの選び方・食生活などの指針となる「ドーシャ」とは(アーユルヴェーダ)
人それぞれ生まれつきのバランスがあり、日常生活や食べるものなどによってその割合が傾き、傾きすぎるとそれぞれのドーシャタイプ特有の症状が現れてきます。
たとえば花粉症はカパタイプに多く見られ、食べすぎたり・体を冷やしすぎたり・水分を取りすぎたりすると、より症状が起こりやすくなります。
全てのドーシャが均等であればいいというわけでもなく、その人それぞれに適したバランスがあります。心地よくすごせるバランスを維持できるようにすることが大切です。
ヴァータが増大したときの主な症状:
乾燥・便秘・高血圧、落ち着きがない状態。
ピッタが増大したときの主な症状:
枝毛・消化不良・発疹などの肌トラブル、イライラする。
カパが増大したときの主な症状:
鼻炎や花粉症、太りやすくなる、やる気が出ない。
現在のドーシャバランスをチェックするには、簡易的な方法としては下記のようなものがあります。
≫ドーシャ診断・アーユルヴェーダ体質チェック
ドーシャが増大してしまってバランスが崩れたときは、以下のような方法で整えるようにします。
- ヨガのアーサナを行う
- 呼吸法を行う
- 食生活を変える
- アロマオイルを使う
- アーユルヴェーダの施術を受ける
今回は、アーサナ・呼吸法について紹介します。
食生活については以下の記事で解説しています。
≫食物の6味と6性質 〜今の体質(ドーシャ:ヴァータ・ピッタ・カパ)に合ったものを食べる、アーユルヴェーダの助言〜
ヴァータを鎮めるアーサナ・呼吸法
ヴァータを鎮めるには、前屈ポーズが有効であると言われます。
≫前屈のアーサナ一覧
たとえば、パスチモッターナーサナなどです。
呼吸法は、スーリヤベダナプラーナーヤーマが有効です。
≫スーリヤベダナ・プラーナーヤーマ
ピッタを鎮めるアーサナ・呼吸法
ピッタを鎮めるには、ねじりポーズが有効であると言われます。
≫ねじりのアーサナ一覧
たとえば、アルダマツェンドラーサナなどです。
呼吸法は、シータリープラーナーヤーマおよびシータカーリープラーナーヤーマが有効です。
≫シータリープラーナーヤーマ
≫シータカーリープラーナーヤーマ
カパを鎮めるアーサナ・呼吸法
カパを鎮めるには、後屈ポーズが有効であると言われます。
≫後屈のアーサナ一覧
たとえば、ダヌラーサナなどです。
呼吸法は、カパラバティが有効です。
≫カパラバティ
全体的なバランスをとる呼吸法
そもそもバランスをとるということは、自然に心身がおこなってくれるはずなのです。
それが崩れるのは、心身の悪い癖が邪魔してしまっているためです。
心身の自然な働きを左右しているのは、自律神経だったり、体の内外にある気(プラーナ)であるとされることもあります。
自律神経の働きや体内のプラーナの流れを整えるには、片鼻呼吸法が有効です。
≫アヌローマヴィローマプラーナーヤーマ(ナディショーダナ・片鼻呼吸法)
シヴァナンダヨガでは、カパラバティとアヌローマヴィローマを必ず行っています。
≫シヴァナンダヨガのポーズ内容・順番
フレアプラスのクラスでもこの2つの呼吸法を行っていますので、やり方を学びたい方は「ヨガ ベーシック」や「シヴァナンダスタイル」のクラスを受けにきてみてください。