「現代ヨガの父」ことクリシュナマチャリア氏の主著である「ヨガマカランダ(ヨーガ・マカランダ)Yoga Makaranda」を読み進めていきます。
ここから第3章のヨーガ実践についての章に入り、今回は3.1-3.4節のヨーガ実践に適した場所・時期・食べ物・行動に関する部分です。
引用部分は、特に記載のない限り以下の英語版(2006年)Yoga Makarandaを出典とします。
第3章の内容
始めに、第3章に含まれる内容について簡潔にまとめてあります。
After continuing to practise the first two angas — the yama and niyama — the relevant and important concepts required for the practice of the third and fourth angas— asana and pranayama — will be described in this section: the place and time to practise, dietary rules and restrictions, understanding nadi sodhana, vayu sodhana (that is, examination of the breath, determining what we are aware of and not aware of about our breath, and the correction of breath).
第1・2支則のヤマ・ニヤマの実践を続けた後、第3・4支則のアーサナ・プラーナヤーマの実践に入っていきますが、その際に必要な、以下のような内容について第3章で説明されているといいます。
- 場所
- 時期
- 食事のルールと制限
- ナディ・ショーダナとヴァーユ・ショーダナ(呼吸の観察、呼吸について意識していることと意識していないことの認識、呼吸の修正)の理解
ナディは体を機能させているエネルギーライン、ヴァーユは生命エネルギー(気)の流れで、ショーダナは「浄化」などを意味する言葉ですが、ここではヴァーユ・ショーダナのためには呼吸のコントロールが重要であるということを言っています。
第3章は実用的な話が多く含まれていますので、少し細かく見ていってみましょう。
ヨーガに適した場所
Yoga should not be practised in a country where there is no faith in yogabhyasa, or in a dangerous forest where you cannot look after your person, or in overcrowded cities, or in houses where there is no peace.
ヨーガへの信仰がない国、身の安全が確保できない危険な森、過密な都市、平穏のない家では、ヨーガは実践すべきではない、と指示されています。
この一文は、3.1節ではなく冒頭の一節の中に含まれていましたが、場所に関することなのでここにまとめました。
さらに、具体的にヨーガ実践に適した場所についての説明が続きます。
The following places are superior: a place with plenty of water, a fertile place, a place where there is a bank of a holy river, where there are no crowds, a clean solitary place — such places are superior. In such a place, yoga can be practised.
- 水が豊富な場所
- 肥沃な土地
- 聖なる川のほとり
- 人混みのない、清らかで静かな場所
このような場所で、ヨーガを実践せよということです。
なかなか、現代の東京などで探すのは…難しいですね。フレアプラスは、隅田川のほとりにあって、それなりに土地の条件を満たしているかもしれませんが、次の節の条件はさらに難しくなります。

ヨーガのための設備
In such a place find a region where there is a well or a pond or a lake. Build a fence around this area and in a flat region in the middle of this build a beautiful ashram. In this location, make arrangements so that insects like ants, mosquitoes, and bed bugs and insects that can draw blood cannot enter. Moreover, it is necessary to clean the space with cowdung daily. Inside the building, put up pictures on the four walls to encourage the growth of vairagya (detachment), jitendriya (control of the senses), and yoga vidya abhyasa.
そのような場所で、井戸、池、または湖のある地域を見つけ、地域を囲むように柵を築き、その中央の平地に美しいアシュラムを建てよといいます。
アリ、蚊、トコジラミなどの吸血昆虫が侵入しないように対策を講じ、毎日牛糞で空間を清掃し、建物内部の四方の壁には、ヴァイラーギャ(無執着)、ジテンドリヤ(感覚の制御)、そしてヨーガ・ヴィディヤー・アビヤーサの成長を促す絵を飾るべしとあります。
この時点で、平民がイチから行うのは難しいですね。ただ、絵を飾るなどいくつかのことは、現代でも行えそうなものもあるかもしれません。ちなみにフレアプラスでは、あまり特定の宗教に関するものは置かないようにしていて、フラワー・オブ・ライフやトーラスを飾っています。
準備とヨーガ実践後について
In the yogabhyasa sala decorated as described above, spread a seat of grass on the ground in a clean space not facing the front door. Over that spread a tiger skin or deer skin and over that put a white blanket or a clean white cloth. Prepare such a place for sitting.
上記のように装飾されたヨーガービヤーサ・シャーラにおいて、正面玄関に面していない清潔な場所に、地面に草を敷いて座面を作り、その上に虎の皮か鹿の皮を敷き、さらにその上に白い毛布か清潔な白い布をかぶせて、坐る場所を準備せよと指示されています。
シャーラはヨーガを行う建物などを指します。
To make sure no bad smell enters this place, burn sambrani or incense. After completing their yoga practice consisting of asana and pranayama, the yoga practitioner must rest for fifteen minutes keeping the body on the floor before coming outside. If you come outdoors soon after completing yogabhyasa, the breeze will enter the body through the minute pores on the skin and cause many kinds of disease. Therefore, one should stay inside until the sweat subsides, rub the body nicely and sit contentedly and rest for a short period.
悪臭が入らないように、サンブラニまたは香を焚き、アーサナとプラーナーヤーマからなるヨガの練習を終えた後、ヨガ実践者は外に出る前に、体を床に置いたまま15分間休息しなければならないといいます。ヨーガービヤーサを終えてすぐに外に出ると、風が皮膚の微細な毛穴から体内に入り込み、様々な病気を引き起こす可能性があるため、汗が落ち着くまで室内にとどまり、体を丁寧にマッサージし、満足してしばらく休息をとるべきである、とのことです。
サンブラニは、インドやスリランカで儀式の際に使われる伝統的なお香です。
現代ヨガのレッスンでは、シャヴァーサナは5分前後ということが多いため、15分間休息するというのはなかなか長いと感じますね。ただ、これだけ十分に休息できると、心身への効果としてはとても良いように思えます。商業的なレッスンでは15分寝かされているのは、費用対満足度的に難しいかもしれませんが、自分だけで実践していている場合は、シャヴァーサナを長時間行ってみるのは良いかと思います。また、長時間休息するなら、空間の温度など環境を整えておく必要はありそうです。

ヨーガを始めるべき時期
In the spring, the months of chittirai and vaigasi (Apr. 15 — Jun. 15), in autumn, the months of aipasi and karthikai (Oct. 15 — Dec. 15), and in winter, the month of margazhi (Dec. 15 — Jan. 15) — if you start the practice of yoga at these times, it will not cause any diseases in your body and you will be able to become an adept in yoga. The other months are mediocre.
春は4月15日~6月15日、秋は10月15日~12月15日、冬は12月15日~1月15日にヨーガを始めると、体に病気を引き起こすことなく、達人になることができるが、他の月に行うのは二流(平凡)であるといいます。
気候などの条件は異なるため、これに忠実に行っていいのかどうかは、検討する必要はあるかと思います。気候に関係なく、暦によって変化する場の力を重視する、という考え方もあるかと思います。
ヨーガに適した食生活
Food must be eaten in measured quantities. It must be very pure. The food should not be overly hot, it should not have cooled down too much (very cold food should be avoided). Savouring the taste, fill the stomach with such food until it is half full. After this, leave a quarter of the stomach for water and leave the rest empty to allow for movement of air. For example, one who normally has the capacity to eat 1/4 measure of food, should eat 1/8 measure of food and leave the rest of the stomach as mentioned above.
ここでは食事に関する指示が並んでいますので、以下にまとめてみます。
- 食事は計量して摂らなければならない
- 非常に純粋なものでなければならない
- 食事は熱すぎても、冷めすぎてもいけない(冷たすぎる食べ物は避けるべき)
- じっくり味わいながら、胃が半分満たされるまで食事を摂る。その後、胃の4分の1を水のために空け、残りは空気の循環のために空けておく。例えば、普段1/4杯分の食事が摂れる人は、1/8杯分の食事を摂り、残りは上記のように空けておくべし。
純粋(サットヴァ)なものを食べるべし、というのはアーユルヴェーダでも基本的な考え方ですね。
参考:食べ物で、心も変わる 〜アーユルヴェーダとトリグナ(サットヴァ・ラジャス・タマス)〜
胃の半分を満たして、1/4を水、1/4を空気のために空けておくという話は、ヤマ・ニヤマの節でも説明されていました。ハタヨーガの教典にはそれぞれ節食(ミターハーラ)の話が書かれていて、胃の中のある程度の割合を空けておくようにという指示はありますが、微妙〜にその割合の数字が異なっていることもあります。
参考:ヨーガマカランダ概説【9】2.1節 各10種のヤマ・ニヤマ
ちなみにクンダリニー・タントラでも食生活に関する指示がありましたが、サティヤナンダ氏は、最適な食生活は実践するヨーガの道によって異なると言っています。
参考:「クンダリニー・タントラ」を読む【17】第1章 7節:食生活について
”For whom there is neither excess nor less of sleep, food and activity
For him alone it is possible to attain the state of yoga”
The reader should keep these great words from the Gita Saram in their mind.
「睡眠・食事・活動が、過剰でも不足でもない人だけが、ヨーガの状態に到達できる。」
読者はギーター・サーラムのこれらの偉大な言葉を心に留めておくべきである、とあります。
全てにおいて、多すぎず、少なすぎず、中庸、バランス、といったことがヨーガの実践において大切なようです。
ギーター・サーラムは、ラマナ・マハルシ氏(1879 – 1950)が著した、バガヴァッドギーターから42の詩を抽出したものが有名ですが、どうやらそこにはこの内容は含まれていないようでした。「Sāra サーラ」という言葉は「抽出」などを意味する一般的な言葉で、ギーター・サーラムという名前の書物はたくさん存在しているため、ここでは別のギーター・サーラムから引用したと思われます。
クリシュナマチャリア氏は1888年生まれ、ラマナ・マハルシ氏は1879年生まれ、ほぼ同時代の人物が著した書物を偉大だと言えていたら、それもまた素敵な話でしたね。
この節は食べ物に関する話だったはずなのですが、このあといきなり宇宙の話を始めてしまうので、ちょっとそこは後回しにします(なぜここに入れたのか…?)。
そして急に話が戻って、食べても良いものと避けるべき食べ物のリストでこの節が締められています。
食べても良い食品
Old thin cooked rice, wheat roti or poori, halwa, white or green corn roti, moong dal, urad dal, green plaintain, plantain flower, banana stem, tender eggplant, spices and herbs, edible roots, ghee, milk, sweet fruits, gooseberry, things made out of wheat flour, cardomom, bay leaf, cinnamon and such fragrant spices and foods can be eaten.
- 炊いた細い古米
- 小麦のロティ(平焼きパン)またはプーリー(円形の揚げたパン)
- ハルワ(甘い練り菓子)
- 白または緑のトウモロコシのロティ
- ムング豆
- ウラド豆
- 青バナナ
- バナナの花
- バナナの茎
- 柔らかいナス
- 香辛料やハーブ
- 食用根菜
- ギー
- 牛乳
- 甘い果物
- グーズベリー
- 小麦粉で作ったもの
- カルダモン
- ローリエ
- シナモンなどの香りの良い香辛料や食品
「細い米」というのは日本ではあまり馴染みがないですが、インド料理屋さんに行くと、細い米と太い米が選べるところがあります。細い方はバスマティ・ライスと呼びますが、おそらくそれを指しているかもしれません。
ロティは小麦の薄いパンです。その一種としてチャパティ(特に薄いもの)があり、私もインドではチャパティとプーリーは毎日のように食べていました。
ムング豆と聞くと、私はインドで浄化法のシャンカプラクシャーナを行った後、しばらく食事はムング豆のおかゆ(キチャリ)だけだったので、その時期だけはだいぶつらかったですね。基本的に食事はとても美味しかったですし、たくさん食べられました。
参考:インドでのヨガ生活まとめ
改めて南インドでの食事の写真↓を見ると、これは「太い米」でしたね。地域によって手に入りやすさや味なども異なるのかもしれません。チャパティと米はほぼ毎回あって、プーリーはたまに入っていました。

避けるべき食品
Bitter, sour, salty, hot (overly spicy), yoghurt, vegetables that cannot be digested easily, alcohol, addictive narcotics, jack fruit, wood apple, pumpkin, onion, asafoetida, butter, curdled milk, too much sweet, dry coconut, mangoes and other foods that increase the heat in the body and oily, fried foods should be avoided.
- 苦いもの
- 酸っぱいもの
- 塩辛いもの
- 辛いもの(辛すぎるもの)
- ヨーグルト
- 消化しにくい野菜
- アルコール
- 中毒性のある麻薬
- ジャックフルーツ
- ウッドアップル
- カボチャ
- タマネギ
- アサフェティダ
- バター
- 凝乳
- 甘すぎるもの
- 乾燥ココナッツ
- マンゴー
- その他、体内の熱を高める食品、油っぽい揚げ物
アーユルヴェーダを元にした食生活に関する話の中で、よく見かけるワードが並んでいますね。クリシュナマチャリア氏もアーユルヴェーダを深く研究してきた様子が伺えます。
アサフェティダはセリ科の植物の根から作られるスパイスで、インドや中東料理で多用され、ニンニクや玉ねぎのような強烈な臭いを持つそうです。
参考:食物の6味と6性質
宇宙の話、プラーナと止息
後回しにしていましたが、食べ物に関する節の中に急に入りこんでいた宇宙の話です。
More importantly, before explaining the various details of yogabhyasa and the benefits rendered, the reader should note one warning. That is, if anyone asks what the meaning of the phrase “anda pinda caracaram” (“what is the relationship between the microcosm and macrocosm”), they give the easy answer “the complete universe”.
「さらに重要なことに、ヨーガービヤーサの様々な詳細とその恩恵を説明する前に、読者は一つの警告に留意すべきである。つまり誰かが『anda pinda caracaram』(小宇宙と大宇宙の関係とは何か)というフレーズの意味を尋ねれば、彼らは『完全な宇宙』という簡単な答えを返すのだ。」
だいぶ急な感じで哲学的な話が入ってきますが、「アンダ ピンダ チャラーチャラム」は語呂のいい感じのフレーズではありますね。
しかし「完全な宇宙」の真の意味を理解するには、このフレーズの中の言葉の意味を理解する必要があり、アンダ・ピンダ・チャラ・アチャラの説明が続いていきます。チャラとアチャラはつながってチャラーチャラになっています。
先に、それぞれの言葉の辞書的な意味を調べておくことにしましょう。
andaは基本的に「卵」の意味ですが、ヨーガでは宇宙のことを「ブラフマンの卵(梵卵)」と呼んだりするため、宇宙を表すことになります。pindaはとても幅広い意味の言葉ですが、「塊」「固体」「物体」といったニュアンスの言葉です。
caraは基本的に「風」「動くもの」といった意味で、aが頭につくと否定形になるのでacaraは「動かざるもの」といった意味になります。
これらを踏まえたうえで、クリシュナマチャリア氏の説明を見てみます。
Andam (Macrocosm) means the entire world. Pindam (microcosm) consists of all the mobile and immobile beings and objects in this world. Caram is that prana which is between the andam and pindam uniting and differentiating the two and causing them to function. That is, Svasam (breath) is vayu (air). Acaram is the state of compressing the vayu and bringing together andam and pindam in a state of unity, that is, uniting the jivatma and paramatma together.
- アンダ:大宇宙、全世界を意味する。
- ピンダ:小宇宙、この世界のすべての動植物と非動植物、そして物体から構成される。
- チャラ:アンダとピンダの間にあるプラーナであり、両者を統合し、区別し、機能させるもの。つまり、シュヴァーサ(呼吸)はヴァーユ(空気)である。
- アチャラ:ヴァーユを圧縮し、アンダとピンダを統一状態に統合する状態、つまり、ジーヴァートマーとパラマートマーを統合する状態である。
分かりやすいところからいくと、チャラは、いろいろな物をそれぞれ違った存在として成り立たせているエネルギーです。私たちの体も、たとえば他の人と接触したとしてもくっついたりはせず、別のものとして輪郭があります。体の中でも、いろいろな臓器がそれぞれ違った機能を持って動いています。
アチャラはその否定形になるので、動かない状態であり、全てが区別無く一体になっているような状態ということになります。
そしてその動きや自他の区別といったものを生み出しているのは、エネルギーの流れ(ヴァーユ)、すなわち呼吸であるため、大宇宙と小宇宙の真理を悟るためには「呼吸を止める行法(クンバカ)」が鍵を握っているということになり、次は呼吸法の話が始まります。
To get to the state where the prana vayu can help the jivatma and paramatma unite, we need to practise recaka puraka kumbhaka according to the krama of yoga in order to regularly be able to bring this vayu under our control.
プラーナ・ヴァーユがジーヴァートマーとパラマートマーの融合を助ける状態に到達するためには、ヨガのクラマに従ってレーチャカ・プーラカ・クンバカを実践し、このヴァーユを定期的に制御できるようにする必要があるといいます。
レーチャカ・クンバカは息を吐ききって止める行法、プーラカ・クンバカは息を吸いきって止める行法です。
This is similar to a man taming wild animals in the forest and slowly bringing them under his control. The yoga practitioner should similarly gradually bring the vayu under his control.
これは、森の中で野生動物を飼い慣らし、徐々に制御下に置く人の姿に似ていて、ヨーガの実践者も同様に、ヴァーユを徐々に制御下に置くべきであるといいます。
Otherwise, like the man who can get killed by the wild animals, vayu will also kill the practitioner. Therefore, the practitioner must proceed with minute attention and extreme caution and must make a habit of observing the rules given here.
さもなければ、野生動物に殺される人がいるように、ヴァーユも実践者を殺してしまうといいます。したがって、実践者は細心の注意と極めて慎重な姿勢で進め、ここで示された規則を遵守することを習慣づけなければならない、と指示されています。
体の中には、様々なヴァーユ(気の流れ)があり、それは体の中の様々な機能を分化させて、私たちを活動できるようにしてくれていますが、うまくコントロールしなければ自分を滅ぼすかもしれないということになります。そのコントロールの鍵として、クンバカが改めて示されました。ハタヨーガではクンバカとプラーナーヤーマはほぼ同義の言葉として使われますが、息を止めること、そして気を制御するための行法ということになります。
参考:シヴァサンヒター概説【5】3.1-3.9 気(プラーナ・ヴァーユ)の分布と機能
ヨーガ実践者が避けるべき行動・行うべきこと
場所や時期、食べ物など、ヨーガ実践における注意点が色々と述べられてきましたが、ここではその他の避けるべきこと・行うべきことについて、ざっと並べられています。
シヴァサンヒターなどでも、避けるべきことはたくさん並べられていましたが、いろいろと矛盾もあり、それについては下記の記事で考察しています。
参考:シヴァサンヒター概説【13】5.1-5.16 ヨーガを妨げるもの
避けるべき活動
The following activities should be given up: long journeys requiring one to stay in a village at night; having a bath after sunrise; fasting; stressful physical exertion other than asana pranayama; to eat once a day; not eating or fasting; to sleep after eating during the day; talking too much; too much sex; to dry yourself by a fireplace; to be too close to a fire; to bathe after oiling yourself with bad-smelling oil.
- 夜間に村に滞在する必要のある長距離旅行
- 日の出後に入浴すること
- 断食
- アーサナ・プラーナーヤーマ以外の激しい肉体労働
- 1日1食
- 断食や食事なし
- 日中に食事をした後に寝ること
- 話しすぎること
- 性行為のしすぎ
- 暖炉で体を乾かすこと
- 火に近づきすぎること
- 悪臭のある油を体に塗った後に入浴すること
食事に関することが結構多いように思えますね。断食については、修行者が行っているイメージはありますが、ヨーガの教典では、避けるべきとされていることが多いようです。
行うべき活動
These activities must be practised: Get up early in the morning at 4:00 am every day and have a bath in a great river. If that is not possible, have a bath in clean hot water. Eat in the afternoon and at night, both times as mentioned earlier. Eat measured quantities of soft sweet food. Place signs of one’s (religious) tradition on the body and put on clean clothes. Follow the rules of your caste and creed and work according to your dharma. Worship the idols representing the deities. Have sincere heartfelt devotion to the guru and elderly. Tattvam and sastram— study and research these constantly. During times of war constantly practise asana and pranayama and the earlier yogangas. Bathe using good-smelling oil. In the night, eat food with milk and ghee. These activities must be carried out.
- 毎日午前4時に早起きし、大きな川で沐浴すること
- それができない場合は、清潔な温水で沐浴すること
- 午後と夜に、前述のとおり食事をすること
- 柔らかく甘い食べ物を適量食べること
- 自分の(宗教的な)伝統の印を体につけ、清潔な服を着ること
- カーストと信条の規則に従い、ダルマに従って行動すること
- 神々を象徴する偶像を崇拝すること
- グルと年長者に対して心からの敬意を払すること
- タットヴァとシャーストラ(聖典)を絶えず学び、研究すること
- 戦時中は、アーサナとプラーナヤーマ、そして序盤のヨーガーンガを絶えず実践すること
- 香りの良いオイルを使って沐浴すること
- 夜は、牛乳とギーを使った食事を摂ること
これらの行いは、必ず行うべしと指示されています。
タットヴァは「原理」「真理」などを表す言葉ですが、タットヴァ・ボーダ(入門聖典的な位置づけで親しまれている書物)のことを指している可能性もあるかもしれません。
戦時中のことなどが入っているのも、当時のインドらしいです。序盤のヨーガーンガは、ヤマ・ニヤマを指していると思われます。
これらを「必ず」行うのはなかなか難しいですが、全くできないというものは無さそうに思えますので、クリシュナマチャリア氏はやはり、どんな人にでもヨーガは実践する権利がある、と考えていたようです。ただ、建物については難しそうでしたね。
この後、ナディ(気が流れるエネルギーライン)についての話や、ハタヨーガの浄化法であるシャットクリヤの話などが始まり、実践的な行法に入っていきます。
次記事:ヨーガマカランダ概説【12】3.5-3.6節冒頭 ナディ、シャットクリヤ(6つの浄化法)の概要
前記事:ヨーガマカランダ概説【10】2.2-2.4節 諸言・注意点・重要な気づき(アーサナの数、実践方法など)





